ただの木の板にも「断熱性能」自体はある。「トタン板」にもある。
断熱性能とは「熱抵抗値」のことで、これは「熱伝導率」の逆数×厚みにすぎない。
鉄にもガラスにもコンクリートにも熱伝導率はあり、すなわち熱抵抗もある。
何がどれだけ必要なのかを数字で考える議論をしないから、日本人はすぐ適当な業者に騙される。
具体的に言えば、必要な断熱量というのはまあ、熱伝導0.04くらいの普通の断熱材で「壁10cm」「天井/屋根20cm」が最低ライン。
これぐらいの数字は覚えよう。
良い断熱材は熱伝導0.02くらいまではあるので、それなら壁5、6cm、天井/屋根10cmくらいまではありうるが、これはちゃんと計算のできる上級者向け。
真空断熱っていう一桁違う奴もあるが、これは真空がすぐ抜けるので扱いが難しく、普通使わない。
とにかく素人は、壁10cm、天井/屋根20cmは断熱材がなければ怪しいくらいに思うくせはつけろ。
それくらいも理解してない奴が「なんとなく断熱ってのをすれば良いと聞いた」くらいの感覚でギャーギャー騒いでても、業者は全然怖くない。