2024年6月読了本まとめ

＜面白かった本＞

 

今月読んだのは１２冊。くすまもコミック２巻がとうとう発売したり、サイレント・ウィッチの最新刊をとうとう読んでしまったり、新規では「桃花源奇譚」や「鬼人幻燈抄」シリーズが面白かったりで個人的には良い感じだった。

「鬼人幻燈抄」

アニメ化が決定したということもあり、実は前から、長く続いているシリーズという理由で気にはなっていたのだけど面白かった。

１巻目は、主人公が幸福から暗転し、家族が殺され鬼となり旅をすることになる導入部分が描かれており、ちょっと悲劇的すぎて苦手かなと思ったのだけど、２巻からが本番ですごく面白くなった。鬼となり長いときを生きることになった主人公が、江戸時代から明治、大正、昭和と時代をまたぐような物語なのだけど、復讐の中に生きつつも新しい出会いがあり小さいな幸せもあり、ただしんどい話というわけではなく、穏やかな時間もあり、時々挟まる謎の現代パートが希望を感じさせてくれて、そこに辿りつくまでにどんな物語があるんだろうと想像を膨らませてくれる。５巻まで読んでちょうと明治が始まったところなので続きを楽しみに読みたい。

「桃花源奇譚」

これもとても面白かった。一言でいえば、中華系冒険譚。旅芸人の少女・宝春と皇族の血を引くわけありの少年・戴星、わざと科挙に落第したという稀代の秀才・希仁が出会い、それぞれの事情を抱えながら旅をすることになる話。どうやら初出は1990年代のノベルズらしいと知り、なるほどとなった。この時代のノベルズは本当に私好みの作品が多い。当時ノベルズで出ていたような作品って、今、どこにもいきようがない気がして、だからこそ、新装版として文庫でちらほら出ているのを見かけるのだけど、個人的には、あの雰囲気の新刊も欲しい。どうにかならないんでしょうかね。

「サイレント・ウィッチ-another- 結界の魔術師の成り上がり（下）」

ルイス物語後編。モニカとの出会いもありここから本編へ続いていくのは本当に熱い。なんなら本編読む前にこの話から入っても十分楽しめるんじゃないかと思う。とても面白かったです。ルイスがとにかくかっこよくて爽快で彼の活躍を見ていたいと思う一方、だからこそサブの立ち位置がいいんだろうなとも思って、本編がもっと続いてくれたらと、返す返すも残念に思ってしまう。ただ、まだ書籍版としてはもう少し続くのでこちらの方がどうなるのか続きも楽しんでいきたいと思います。

「薬の魔物の解雇理由」コミック版２巻

発売ありがとうございます！くすまもに関してはどうしても他作品とテンションを異にしてしまうのだけど、本当に世に出てくれるだけでありがたい。小説版の４巻以降もお願いします！

今回の話は、エーダリア様とのやり取りを通じて寧ろネアちゃんの性質を色濃く見せるお話が多かったように思います。くすまもという長い話の中でのわりと初期の頃の手さぐり状態でお互いの距離を測りあっているような関係が最高に良いですね。最後にはとうとうアルテアも登場して、メインキャラクターが揃いつつあります。どうか永く、末永く続いて欲しい。ずっと応援しています。

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本以外の話。

最近、実はやっと『ＶＣＲＧＴＡ』からも卒業できるかなと思っていたところだったのに、今度はまさかの『にじＧＴＡ』が始まってしまい、またもやそちらにがっつり時間を食わされています。しかもメロコさん繋がりで葛葉さんのことを知ってしまい、、知ってしまった。もちろん名前だけは知っていたものの今までは知る機会もなく、破天荒なイメージがあったのに、実際今回の動画を見ると普通に常識人で面倒見もよく、もちろん爆裂にトーク力もあって常に動いていて行動力もあるので見ていて飽きない。これが超人気Ｖチューバーかと改めて思ってしまった。しかし、私はこれ以上にＶには嵌りたくはなく、現行でも追いかけている人数が大変なことになっているのに、どうすれば良いのか。

 

以下、読書メーターです。

 

6月の読書メーター
読んだ本の数：12
読んだページ数：4014

新装版-桃花源奇譚１-開封暗夜陣 (中公文庫 い 92-28)
読了日：06月30日 著者：井上 祐美子
乙女ゲームに転生したら、悪役令嬢が推しを攻略していました。仕方ないので諦めて自由に生きようと思います。 (フェアリーキス ピュア)
読了日：06月27日 著者：月神サキ
ずうのめ人形 (角川ホラー文庫)
読了日：06月27日 著者：澤村伊智
鬼人幻燈抄　(五)-明治編　徒花 (双葉文庫 な 50-05)
読了日：06月26日 著者：中西 モトオ
サイレント・ウィッチ -another- 結界の魔術師の成り上がり〈下〉 (カドカワBOOKS)
読了日：06月25日 著者：依空 まつり
鬼人幻燈抄（四）-幕末編　天邪鬼の理 (双葉文庫 な 50-04)
読了日：06月23日 著者：中西 モトオ
眠れる森の悪魔 1　転生少女×倫理欠落天才一族 (オーバーラップノベルスエフ)
読了日：06月22日 著者：鹿条シキ
鬼人幻燈抄(三)-江戸編 残雪酔夢 (双葉文庫)
読了日：06月18日 著者：中西 モトオ
鬼人幻燈抄(二)-江戸編 幸福の庭 (双葉文庫)
読了日：06月16日 著者：中西 モトオ
鬼人幻燈抄(一)-葛野編 水泡の日々 (双葉文庫)
読了日：06月12日 著者：中西 モトオ
冬期限定ボンボンショコラ事件 (創元推理文庫)
読了日：06月09日 著者：米澤 穂信
薬の魔物の解雇理由＠COMIC 第2巻 (CORONA COMICS)
読了日：06月01日 著者：真丸イノ

読書メーター

その他

「眠れるの森の悪魔」くすまもファンで好きな人が多かったのでちょっと気になったのだけど、個人的にはダメだった。まあでも、くすまものファン層が厚いということで。一応、ｗｅｂ版も読んでみたのだけど、もっと殺るか殺られるかみたいなシリアスな話かと思いきや、わりとすぐに主人公の能力が発言して溺愛が始まって、しかも私は現代知識チートでの物づくりの話があまり好きじゃなく、キャラクター的にもピンと来るものもなく（主人公に敵対キャラがいたら好きになっていたかもしれない）今回はご縁がなかったということで。

そういう意味では、くすまも初期のアルテアさんの存在は本当に大きい。その後もちょいちょい敵対してくれるし、私はそういうのが好きなのでくすまもは本当に理想で奇跡的だったんよ。