空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

2024年読了本まとめ

2024年は上半期まとめを作り忘れたので、正直、前半のことがうろ覚えなのですが、読メを眺めながら、印象に残ったもの面白かったものをまとめました。

読書メーターによると今年読んだ本は113冊らしいが、漫画は登録したりしなかったりしてるので、漫画を抜いたら多分100冊くらいかなと思います。

 

・海外ミステリー&ロマンス系

魔女の檻 (文春文庫)プロヴァンス邸の殺人 (ハーパーBOOKS)ブリジャートン家1 恋のたくらみは公爵と (ラズベリーブックス)

今期はとかく海外ものを色々読んだような気がします。

「魔女の檻」魔女の呪いが蔓延していると言われている村で次々と起こる怪死事件の謎に立ち向かうことになる閉じられた村のミステリーサスペンス。

「プロヴァンス邸の殺人」祖父からの莫大な遺産と引き換えに探偵業を営むことになった令嬢のミステリーシリーズ。

「ブリジャートン家」結婚する気のない公爵と結婚相手を探したい主人公の二人がお互いの利を考えて契約恋人になるラブロマンスもの。

 

・新規シリーズもの

鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々【電子版特別短編付き】新装版-桃花源奇譚1-開封暗夜陣 (中公文庫 い 92-28) 

「鬼人幻燈抄」鬼となり復讐を誓った主人公が、幕末から、明治、大正、昭和と生きていく話。アニメ化の話はどうなったんだろう。

「桃花源奇譚」中華系ボーイズ&ガールズ冒険もの。

 

・初作家系

猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫)などらきの首 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫)

「猫のお告げは樹の下で」(青山美智子)ちょっと不思議系日常もの短編集。わりと有名な人ということは知りつつ、名声に違わない面白さはだった。

「真夜中のパン屋さん」(大沼紀子)わりと古めの作品だが、名前だけは存じ上げていた。どちらかといえばキャラものシリーズに分類されるかもしれない。

「などらきの首」(澤村伊智)霊能者・比嘉姉妹のホラーミステリーシリーズ。上記二つに比べたら新しめの人。新刊棚でよく見かけていたので気になっていた。

出会いをありがとう。3作者とも面白かったので、他作品もがんがん読んでいきたいと思っています。

 

・いつものラノベ

Unnamed Memory -after the end-IV (電撃の新文芸)茉莉花官吏伝 十六 待てば甘露の日和あり (ビーズログ文庫)薬屋のひとりごと 15 (ヒーロー文庫)

アンメモとダリヤのアニメ化が微妙な雰囲気の中、最高のアニメ化で大成功を収めた薬屋に喜んでいいのか悲しんでいいのかという複雑な心境です。「サイレント・ウィッチ」のアニメ化も決まったことだし、私のもう一つの推し作品である「茉莉花官吏伝」もアニメ化して下さい。

 

・漫画

薬の魔物の解雇理由@COMIC 第2巻 (コロナ・コミックス)恋するMOON DOG【電子限定おまけ付き】 1 (花とゆめコミックススペシャル)山田くんとLv999の恋をする(10) (MFC)

漫画は読んでる冊数自体少ないので選出はわりと簡単だった。

「薬の魔物の解雇理由」2巻、出版してくれてありがとうの気持ちが大きい。
「恋するMOON DOG」2024年に新しく嵌って買い始めた漫画。
「山田くんとLv999の恋をする」去年嵌って、いまだに好きで買い続けている。

ワートリと夏目は私の中では殿堂入りです。

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昨今、少女系ラノベがわりと様変わりしている中(少年系はそも詳しくないので突っ込まない)、海外系、ホラーミステリー系、日常ものと、今までとは違う方向性で面白いものを探そうとしている片鱗が見える。しかし、時代は廻ると言うし、そのうちに私好みの作品もまた復活するんじゃないかと楽天的に考えていたりもします。

 

以下、読書メーターです。

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2024年12月読了本まとめ

■面白かった本

真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫)などらきの首 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫)山田くんとLv999の恋をする(10) (MFC)

 

「真夜中のパン屋さん」

前々からちょっと気になっていた作品。思った以上に面白かった。

親に出て行かれ放置された主人公が居候することになった真夜中のみ経営しているというパン屋さん。その場所に訪れる様々な問題を抱えたお客さんと関わっていく話。主人公の抱えた問題がちょっとどころかかなりヘビーだなと思ったのに、そこはさらっと流していて、さらに周りの人間が抱えた事情も大変なものなのに、作品に流れる空気はあくまで穏やかで優しさに満ちている。世界は残酷なのに人が優しいタイプの作品だ。問題は実質解決されていないし、自分で切り開かなければならないものかもしれなくても、きっと頑張っていけるかもしれないと思えるような作品だった。続きも読みます。

「などらきの首」

比嘉姉妹のホラーミステリーシリーズ初の短編集。

短編なせいか”ミステリー”成分がわりと色濃く出たよな作品集だと思った。まずホラー的現象があって、それを解決に導くターンで答えが出る。単純に幽霊の仕業というのではなく、読んでいたら考えられる要素がそこかしこに仕掛けられていて、面白かった。個人的には、不動産屋の話が好き。怪現象が起こり解決屋らしき人を呼んでも解決しない、最後に比嘉姉妹が示した結論は...というオーソドックスな解決ものを楽しみたい人にはうってつけの物語だと思う。面白かったです。

「山田くんとLv999の恋をする⑩」

私にはしては、珍しく漫画を買い続けている。冗談ではなく珍しい。一時期webで追っていたけど、単行本で一気に読む方が私にあっているなと紙にチェンジした。特別なことが起こるではなく、二人がいちゃいちゃしてくれる日常を見せてくれるだけで、安心する。心に良い。時間的には成長する物語のようなので、山田の就職とかとても気になる。立場の変わった二人の話も読みたい。永遠に続いて欲しい。

 

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12月に関しては「真夜中のパン屋さん」がとても面白かったのが収穫。有名な作品であることは確かなので、やはり有名なりの理由があるのだなぁと思った。

 

以下、読書メーターです。

 

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2024年11月読了本まとめ

■面白かった本

殺しへのライン ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫)これは経費で落ちません!12 ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)

今月も読んだ冊数は少なかったので、どうしようかなと思ったものの、記録的なものなので出来る限りは続けたい。

「殺しへのライン」アンソニー・ホロヴィッツ

シリーズ三弾目。巻を重ねるごとに面白くなっていく気がする。今回の話は、文芸フェスのためにたまたま行った島で殺人事件に遭遇するというもの。そこに集まったのは、目の見えない霊媒師や、島の開発を進める嫌味な金持ちなど、ミステリー的には王道のような怪しげな客たち。そんな中、殺人事件が起こり、探偵は客たちと交流を深めながら徐々に秘密を暴いていく。後半にかけての怒涛の伏線回収は気持ち良くて、もはや安定して楽しめるシリーズとなっている。

「猫のお告げは樹の下で」青山美智子

悩み事を抱えた人々が、とある神社の猫と出会いお告げ的な言葉をきっかけに道を切り開いていく、日常での小さな奇跡の物語。どれも短編集として秀逸で面白かった。個人的には、息子の嫁と暮らすことになったおじいさんの話『タネマキ』や、自分が大好きなものが皆には気持ち悪いものとして認められない悩みを持つ小学生の話『マンナカ』が特に好き。最後の『タマタマ』はすごく詩的で美しい感性だなと思ってしまった。その美しさは現実にはない空想的な域にあるものなのだけど、物語にはその理想を求めているので、私にはすごく合っている。他作品も読んでいきたい。

「これは経費で落ちません!⑫」

結婚に向けての雑務の面倒くささをこれでもかというほど詰め込んでいる。こんな面倒な手続きをしなければいけないならしたくねーと私なんかは思ってしまうのだけど、どうなんでしょう。愛があれば可能なんですか。ある意味では未知の世界の話なので、そういう意味でもとても面白く読んでいる。これからも地に足の着いた細かい話も書いていって欲しい。続きも楽しみにしています。

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買った本と読んだ本の量が違いすぎて積読が増える一方です。

とある記事で、積読は別に読まなくていいなんて意見も拝見したが、個人的は、目につくところに本があると気になって仕方がない。本棚に綺麗に並べてあるとかではなくて、縦に積んでるわけですからね。でも、読む以上に買うことも趣味の一つだったりするので、やめることはできない。小さい未読のようの棚みたいなのを置ければなと思いつつも、場所をどうにか確保しなければならない。

 

以下、読書メーターです。

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2024年10月読了本まとめ

◆特に面白かった本

魔女の檻 (文春文庫)能面検事の奮迅 (光文社文庫)病葉草紙 (文春e-book)

 

「魔女の檻」J・ルブリ

これはすごく面白かった。

とある街で起こった大量殺人の真相を教えてあげると、新人記者に事件ファイルが渡されるところから始まる。それは、魔女の呪いという因習が漂っている街に新しく赴任してきた警察署長ジュリアンが体験した自殺にしか見えない謎の怪死事件を解決しようと奔走する物語だった。一見不可能に見える犯罪のオチとしては、本格的なものから夢オチ、幻想系、未知の毒物・科学的のもの、叙述トリック的なものなど色々思い浮かべるものがあり、そのどれにあたるかと考えながら読み進めたのだけど、そういうものが大好きな私としてはかなり楽しめた。誰もいない場所から聞こえる声、自分にしか見えない人、監視されているかのような何かの気配、それらを感じて奇矯な行動に走る人々。そこに至る真相が目に見えた瞬間は気持ち良い。面白かったです。

「能面検事の奮迅」中山七里

能面検事シリーズ2冊目。ことによると、1巻目以上に面白かったかもしれない。どんな時も冷静沈着で表情が変わらないことから能面検事と呼ばれる不破俊太郎の事件簿。前回は、この不破検事がどんな男なのかと知るために語り手たる美晴とぶつかるシーンも多かったが、今回はその辺のイロハがわかった状態で進行するのでストレスはない。東京地検から派遣されたチームと対立しながら事件の捜査がされていくのだが、その中に中山ワールドの共通人物らしき岬検事がいるのが面白い。対立しているはずなのに、ちょいちょい情報をわけあったり、二人で頭良い人同士のわかりあったような会話をしてバディ感が出ていたりと、何となく、敵役なことが多いイメージの岬検事が、今回は味方に近いかっこいい役割だった。事件の内容も普通にミステリーとして面白くて、中山七里さんはもはや安心して読める作家の一人になっている。まだまだ読んでいない作品もたくさんあるので、これからもどんどん読んでいきたい。

「病葉草紙」京極夏彦

江戸中期の話。京極堂シリーズの"これは妖怪のせいです"を、“これは虫のせいです”といって事件をまるく収めてしまうバージョンのような話。戦国時代の医学書『針聞書(はりききがき)』から着想を得た話らしい。かつて病は虫のせいと思われいたらしく、それこそ妖怪のような謎の落書きめいた絵が説明文とともに描かれている。貧乏長屋の大家である藤介が不可解な事件を店子である棠庵相談しにいくのだが、真実を言うと差し障りがあるということで虫の所為だといって有耶無耶にさせてしまう。全体的に軽い雰囲気で、気軽に読めるタイプの話です。ただし、本自体が物理的に重くて、めちゃくちゃ読みづらかったです。ふりじゃなくて、分冊版も出して欲しかった。巷説シリーズに関しては文庫待ちです。

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10月の読んだ冊数は7冊。なんとなく、ミステリーを読む傾向になってきている。数的にはあまり読めてないものの、大体何でも面白かったので、わりと楽しい読書ライフではありました。単純に時間の問題。この時間が解決する時は来るのでしょうか。

 

以下、読書メーター。その他作品の話が少しあります。

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2024年9月読了本まとめ

◆面白かった本

デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? Wシリーズ (講談社タイガ)バチカン奇跡調査官 ウエイブスタンの怪物 (角川ホラー文庫)メナハウス・ホテルの殺人 (創元推理文庫)恋するMOON DOG【電子限定おまけ付き】 1 (花とゆめコミックススペシャル) 

9月読了本を振り返って、今月は色々あってバタバタしていたせいか、なぜか随分昔に読んだように思う。全体的には既刊本を読むことが多く安定していたけれど、新規ものだと最近は海外ものに当たりが多い。

 

「デボラ、眠っているのか?」森博嗣

めちゃくちゃ久しぶりに、おそらく10年ぶりぐらい?にこのシリーズの続きを読んだのだけど、思った以上に面白かった。一旦続きを読まなくなったのは、元々SFチックな話は苦手で難しいと感じたか多分その辺だと思うのだけど、今回読んだ時は全くそんなことは思わなかった。前回読んだ時、人に見えるもの(ウォーカロン)が人ではなく、その理由がたった一つの単語によって証明されるのならば、それでもなお人に見えるのは何を持ってそう思うのか、このシリーズでは一貫してそんなことを問い続けているように思うのだけど、人という存在の曖昧さが怖くなったことをすごく覚えている。しかし、今回はその怖さというフェーズは超えて、それについて理論的に思考錯誤がされていることが多く、どういう結論になるのかとそれがすごくわくわくして楽しく読めた。まだまだ続きもあるので引き続き読んでいきたい。

「バチカン奇跡調査官 ウエイブスタンの怪物」藤木凛

バチカンシリーズ最新刊。25冊目。本当に長く続いている。ありがとうございます。今回は、短編集ということで、日常系から、奇跡調査ではない殺人ミステリー事件からコメディチックなもの、はてはSFめいたファンタジックめいたものまでてんこもりで面白かったです。個人的には、シン博士が平賀とロベルトを監禁しようと追いかけっこになる話が最高に良かった。後、朱雀十五とのコラボ話が、時代が違うのにどうするのかと思えば、そうするのかと。よく考えたらこのシリーズは、不可能に見えて科学的な決着がつく話がメインではあっても、それだけじゃない部分もたくさんあるので、そういうことがあっても、許容できる世界観だった。すごく良かったのでコラボの続編的なものも欲しい。単なる番外編で終わらすのは勿体ない。

「メナハウス・ホテルの殺人」エリカ・ルース・ノイバウアー

アガサ賞受賞作ということで、確かにライトなアガサといった話だった。主人公が30代女性ということだけど、あまり年齢を感じさせないアクティブな雰囲気で、謎解きに動きまわってまるで少女のようには感じた。夫を戦争で亡くしたジェーンが叔母とエジプトに旅行に行き、そこで殺人事件に巻き込まれるのだけど、前日少し関わった女性が死んだとして地元警察に疑われ、それを晴らすために、その時一緒にいた自称”銀行員”のレドヴァースとともに事件解決に奔走する。当初は全く主人公たちとは関係ない第三者の事件かと思われていたのに、話が進むにつめて叔母の謎、主人公自身の事情なども徐々に明かされていき、見応えはあった。レドヴァースとの関係が、お互い薄っすら好意的なものがありますよと明示されただけで終わってしまったのだけど、ここから色々変わっていくのかなと思えたら、とても楽しみではある。友達以上恋人未満男女パートナーの事件簿は大好きなので続きも読んでいきたい。

「恋するMOON DOG」山田南平

正直、久美子&真吾シリーズ以来の山田南平作品なのだけど、たまたまピッコマで読んでめちゃくちゃ面白かったため、紙の本を買ってしまいました。

犬に変身する青年と女の子の恋愛ストーリーもの。犬が大好きな主人公が、たまたま道で大型犬を見つけ、一旦家に連れ帰ったら何と男の子に変身。犬が苦手じゃないなら自分の子供を産んでくれと迫ってきた、という話。基本的に、ものすごく優しい話です。ストレスがない。嫌な人はいないし、問題ごとがあっても話し合って解決できる。二人の関係も、始めの出会いから少しずつ本気で惹かれあって、わりとすぐに想いが通じ合うのも良い。後、わんちゃんがすごくかわいい。犬に変身すると犬同士で会話ができるので、実質この世界の犬はしゃべります。人に犬言語はわからなくても、犬の気持ちがわかる作品なのでとても面白い。こういうの、本当に好きなんだけど、ファンタジーがすぎるせいかあんまりないんですよね。恋愛は落ち着いているけど、二人のラブっぷりが本当にかわいいし、毎日の日常がゆったりと描かれているような作品なので、長く続いて欲しい。

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以下、読書メーターです。

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2024年8月読了本まとめ

<面白かった本>

本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生1ダーティペアの大冒険能面検事 (光文社文庫)鬼人幻燈抄 【七】-明治編 君を想う (双葉文庫 な 50-07)

今月は読んだ本は10冊以下だし、はてなブログでは本文中に広告挟み込まれ問題が出てきて、正直、こちらのブログをどうするかは考え中なんだけど、一旦はこのまま続けるということで。

 

「本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生Ⅰ」

本編をWebで読み終わってからは、しばらく触れていなかった本好きなのだけれど、こちらは完全初見として久しぶりに本好きを読みました。が、めっちゃ面白かったです。基本的には番外編や外伝といったものはあまり読まない人なのですが、それでも本好き本編を夢中になって読んでいたあの頃を思い出した。そう、本好きはすごく面白い物語だった。ハンネローレが主人公ということで、マイン(敢えての)が主人公の物語として見るのであれば外伝といってもいい立ち位置なのかもしれないが、内容的には全くサブではない、ちゃんとした”本好き”本編の物語といってもいいような、この世界にとって重要な物語になっている。元はハンネローレの婚約者を選ぶ話だったのが、神々の悪戯で過去に飛んだり、本編以上にダンケルの内情が知れるようになっていてとても面白かった。裏で起こっているらしきローゼマインの事件も大変そうでとても気になるのだけど、そちらはまた別の何が発表があるんじゃないかと個人的には思っている。何にせよ、”本好きシリーズ”はまだまだ終わりそうになくて先が楽しみです。

「ダーティペアの大冒険」

小さい頃にアニメを見ていた世代なのだけど、小説の方は全くで、正直、いつか読みたいと思っていて、思っていて、もう忘れかけていたのだけど、たまたま偶然にもブクオフで見つけてしまって、買ったのですが、とても面白かった。すごい昔のノリだなと思いつつも、そもそもドシリアスな話が苦手で、難しそうという理由でSFが苦手だった私には、わかりやすく爽快ですごく合っていた。しかも、最近はこういったタイプの話は中々ない気がする。何というか、私って美人でモテモテよねみたいな自己肯定感強めで実力もある女の子が暴れまくって事件を解決していくみたいな話。リナとか、昔はわりと多かったけど、今は暴れるのは男主人公が多めで、女の子視点のはしっとり系が多そうで。後、女の子がつよつよでも脇で男が語り手視点やってるのはまた別ですからね。知識が古いんで実はたくさんあったらごめんなさい。まあ、そんなわけで面白いな、とは思ったものの、2巻を探そうにも電子以外だと正規の手段では手に入らなさそうで、ちょっとどうしようかかなり迷ってます。今、昔の作品のリメイクが流行ってるし、ダーティペアも表紙改めて新装版とか出しませんかね。

「能面検事」

すごい久しぶりに本格(?)的なミステリーを読めて楽しかった。一切表情を変えない、能面検事の下に付くことになった新米事務官・美晴の視点で話は進む。最悪な容疑者に対して感情的になってしまう美晴に対し、感情がないのではないかというくらい常に冷静な態度の検事と衝突しながらも、実力は確かな検事と事件を解決していく。なぜ検事がこうなったのかという過去も絡めて話が展開され、キレイに解決はしているけど、続きはあるようで、それはそれとして読んでみたい。人気があったから続きを書いたのかな、中山七里さんの筆の早さとフットワークの軽さがすごいなと思う。

「鬼人幻燈抄⑦明治編 君を想う」

文庫版最新まで読み終わった。キリが良いので単行本ではなく、文庫で追いかけようと思っているのだけど、今回の最後が、とても悲しみに満ちていた。復讐に生きてる主人公だけれど、それでもその過程で知り合いができ、友になり、家族と言われる存在もできて、このまま幸せな時間が続くんじゃないかと思いきやな展開ですよ。これは1巻から思っていることなんだけど、未来編が挿入してなければ、多分、私読めてなかったと思う。それで、敢えて、こんな突拍子もない構成にしているのかとも思う。そのおかげで読めているので個人的には本当にグッジョブ。終わりが悲しみではなく、救いだと知れているから読める。未来の話に辿りつくまで追いかけようと思っています。

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上にも書いたんですが、本文中に挟みこまれる広告が嫌過ぎてどうしようかと思っています。何が嫌って、どこに挟み込まれるかわからないのが一番嫌で、プレビューで見えないんですよね。それならお金払えってことかもしれないけれど、正直、いつ止めるかもしれないと思いつつ云十年移動しながらブログをやってる身なので、そこまでじゃないんですよね。何なら前のFC2に戻るのもいいかもしれない。もう一つの雑ブログはnoteの方を簡易的に使ってみました。続けるようならまた報告します。

 

以下、読書メーターです。

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2024年7月読了本まとめ

<面白かった本>

魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~10 (MFブックス)ブリジャートン家8 夢の乙女に永遠の誓いを (ラズベリーブックス)新装版 桃花源奇譚2 風雲江南行 (中公文庫)スキップ・ビート! 1 (花とゆめコミックス)

正直、今月は小説よりも漫画をめっちゃ読んでました。

基本的に、読メには漫画は登録しないようにしてるのですが、ピッコマで全話無料キャンペーンなるものをたまたま読んでしまって、あちらこちらにハシゴしていくうちに、続きを課金してまで読みたくなるということに。特に、上記にも挙げた「スキップ・ビート」が面白くて、恋愛系かと思ったらまさかの”ガラスの仮面”系なお話でもあり、適度にギャグもありで読みやすく、しかもいまだに続いているというのがすごい。今、全話無料キャンペーン中なので暇な人は読んで欲しい。

小説の話をすると、「魔導具師ダリア~」は今回の新刊を読んで続きが読みたくなって、とうとうWebを読み始めました。なので、今感想を言うと、どうしてもwebの最新状況を思い浮かべてしまうのですが、二人の感情に変化が出てきて、今一番面白いところ。ちなみに、アニメはまだ見てません。「ブリジャートン家」はやっと本編最後まで読み終わりました。正直、自分の好みとして一番楽しかったのは1巻の偽装カップルもので、契約恋人を演じてるうちに段々お互い惹かれていくという。ただそれ以降も、安定したロマンスものとしては面白く読めたので他作品を読んでみたい気持ちもあるが、自分的にハーレクインの実写表紙が本当に苦手で困っている。「桃花源奇譚」もボーイミーツガールの中華小説という感じがしてますます面白くなってきた。作者のことをちらっと調べたら、今は昔の作品が新装版として文庫で出てはいるものの、完全新作というものは出ていないのでそこは少し残念だなと思う。

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7月は本当に小説を読めなさ過ぎて、暇があればスマで漫画を読んでいました。8月こそ、何とか思考をフェードアウトさせて小説の方に移行させたいのだけど、どうなるものか。相変わらず、買うだけは買っているので。漫画は電子で読んでも小説は紙で読むことに拘ってしまう。

 

以下、読書メーターです。

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