「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」第11巻 原作・中村力斗先生 作画・野澤ゆき子先生
集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。
さて、毎度のことながらどんどん彼女が増えていく本作。
100人まで突っ走るしかありません!!
果たして今巻に登場する彼女は……?
ナディー先生が欲しがっている自由の女神カウボーイマスコットを探し、ファンシーショップへやってきた恋太郎。
そんなお店の中で、
かーいーものがマジ好きだという彼女、恋太郎の探しているマスコットも見かけたことがあるとのこと。
そのマスコットがあったお店に連れて行ってくれるという事で、二人は一緒にお店に向かいがてらちょっとお話をするのですが……
あー子、そのお話し中もなんだかけだるげな感じでたんたんとかわいいものを身に着けるとテンションが上がる、かわいいものを買いすぎて置く場所がなくて困っている……などと流し気味に話していたと思いきや、実際はマックスブチ上がってるほどテンションが上がっていたのだとか。
流石の恋太郎もそれでマックスブチ上がっていたのかと驚かざるを得ないのでした。
そんなあー子ですが、訪れたお店で気に入った可愛いものを見つけ、恋太郎に本当だ、可愛いねと声をかけられますと、本当に嬉しそうな表情で笑いました。
あー子は人と同じ気持ちになれるのが好きで、好きな漫画を貸したら気に入ってもらえただとか、誰かと一緒に見た方が映画が楽しかったりとか、そう言った状況で感じるくすぐったいような感覚をエモい、と言って慈しんでいるようです。
早速その気持ちを共感できた恋太郎と連絡先を交換するのでした。
あんな性格だから、きっと友達もたくさんいるんだろうと思っていた恋太郎ですが、翌日中庭で一人昼食をとっているあー子を見つけてしまいました。
事情を聞くと、何でも友達とつるんでもすぐ浮いてしまう、のだとか。
テンションが低く見える為、みんなが盛り上がっているところで一人だけしらけていると思われたり、いつもへらへらしていて空気を読めないと言われたりと、いままでもいろいろとあったようで……あー子はさみしそうな表情を浮かべるのです。
そう気が付いた恋太郎は……
その翌日、恋太郎はあー子とともにフリーマーケットにやってきました。
恋太郎はあー子に、買いすぎて持て余してしまっているグッズを持ってきてもらい、ここで新しい人に可愛がってもらえるように売れば、捨てるのとは気持ちが違うじゃないかと提案します。
早速かわいいものを売り始める二人。
すぐさまお客さんがやってきまして、これもかわいいあれもかわいいとあー子のお店は大人気に。
お客さんとグッズに関してのお話で盛り上がったりもしまして、あー子はなかなか感じることのできない感情に包まれ……エモい、と感激するのでした。
友達のような、いつも一緒で何でも同じでなければ浮いてしまうような関係性じゃなくても、自分が素敵だと思うものを売るお店の人と、自分が素敵だと思うものを買うお客さん、そういうところでも人と人の気持ちは重なっている。
そんな一期一会の「同じ気持ち」と言うのも、すごく「エモい」と思う。
恋太郎があー子にそう語りかけると……その一言で、彼女はある決意を固めるのです。
それは、将来ファンシーショップを開くという将来の目標です。
自分がかわいいと思うものだけでお店を埋め尽くし、それを可愛いと思ってくれるお客さんがたくさん来てくれる。
その光景を想像すると、マジマジのマジでエモい!とあー子は頬を染めるのです。
そして……それを、恋太郎は隣で手伝ってくれる。
……恋太郎のことが本当に好きになってしまったというあー子。
そう告白されれば、恋太郎の返事は決まっています。
こちらこそ、ぜひお願いします。
マジウケる、といつもの調子でにっこり微笑むあー子。
それまで恋太郎はあー子のことを毛樽井さんと呼んでいたのですが、あー子と呼び捨てで呼んでとねだります。
照れながらあー子、と呼ぶと……
キスで返事を返すのでした!と言うわけで、18人目の彼女が登場した今巻。
今までもたくさんのヒロインが登場してきた本作ですが、あー子は今までのヒロインの中でひょっとすると一番懐の深いヒロインかもしれません!
何でもヤバい、ウケる、で受け入れる彼女、ボケ過剰になりがちな本作にツッコミとは違う角度で切り込んでくれるバランサー(?)になってくれることでしょう!!
勿論かわいいものが大好きな彼女のかわいさもばっちり描かれていきますのでご安心ください!
そして今巻では早くも19人目の彼女も登場します!
19人目の彼女は今までの彼女に輪をかけて癖の強い彼女でして……
今巻も恋太郎ファミリー総出でわちゃわちゃするおなじみのドタバタから、これだけキャラが増えても忘れない一人を掘り下げるお話までしっかり盛り込み、その挙句新たな彼女も二人登場する盛りだくさんな一冊に仕上がっております!
恋愛モンスター・恋太郎の活躍も見逃すなかれですよ!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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