(犬）ぺろりん設備の技術ノート　

　”ドンッ！”　

思わず

「あっ、すみません！」

と謝ってみたのだが相手は・・・







し、消火栓？なぜ通路のど真ん中に？

どうにかならないのかいっ










話は変わりましてぺろりんの今やっている工事

クリーンルームの裏側とでもいいましょうか生産装置がある
場所ではなくてクリーンルームの清浄度、そして室圧を管理
している場所での加湿配管なのですがこの部屋での作業はこれまた
特殊で当然ゴミや埃は最小限でしか出せないのだがその部屋への
資材や工具の搬入時の扉の開閉にとても気を使うのです！

何故かと言うとその部屋を開けっ放しにしているとクリーンルーム
自体の室圧が下がり（クリーンルーム内は常時有圧）空調機能が
ストップしてしまい生産がストップしてしまう可能性があるわけで
特に今やっている部屋は清浄度が高く特に厳しい
んな訳でここの部屋で作業をする際は外から鍵をかけて
完全に室圧異常の無いようにしないといけないとのこと

「誰か扉の向こうに常時1人付けといて開け閉めしてね！」

そう監督さんから言われたのだがこちらからしたら
じーっと1人開閉の為に外に居させるのももったいないわけで

「開け閉めする際は誰か携帯で呼ぼうじゃないか！」

そうすることに決めて作業開始・・・

「あ、あれ忘れた！」

「あ、これ忘れた！」

皆、そう言って電話して誰かに来てもらい外から開け閉め
してもらうわけですがこれまたこの部屋作業着では仕事を
してはいけない・・・クリーンスーツ着用でないといけないのだ・・・







ちなみに清浄度とは・・・？

http://www.puriken.org/cleanroom-02.htm

ぺろりんがやっている部屋はクラス100です！

で、忘れ物や、加工がある時、お昼の時など携帯で他のすぐ近くで作業しているやつを呼んで開けてもらうという感じで出入りしていたのだが・・・


で、今日の15時頃・・・
その部屋で一緒に作業している若いやつが・・・

「ぺろりんさん、お腹が痛くなってきたのでトイレに
行きたいのですが・・・」

そういうので

「ああ、早く行ってきな、すぐ誰か呼んで開けてもらうから」

ぺろりん、そう言って自分の携帯に手を差し伸べてみると・・・




”ピーッ”



と虚しい電池切れの合図・・・

「俺の電池切れだからＴくん、君の携帯貸してよ」

ぺろりんがそう言うと・・・


「自分のは上着のポケットの中です！外です！」


一瞬冷たい風が吹いているように思えたのは気のせいか？




”ドンドンドンッ”




大きな音を立てて合図をしてみるものの当然
扉の向こうには誰も居ない
まして一歩外に出てしまうとまわりは結構うるさくて
分厚い扉の内側から叩いたところでよほどのことが
無い限り気が付かない・・・

「おい、Ｔくん我慢できるか？」

ぺろりんそういいながらなんとか我慢しますという
言葉を期待していたのだがなにやら小刻みに震えてきている・・・

「なんで、もっと早く言わないんだ！！」

そう思いながら背中をさすり打開策を考えるぺろりん

「こりゃ仕事どころではないな・・・」

ドンドンドンッ！と扉を叩くこと5分位だろうか
なんの変化も無し

変化があるのはＴくんの顔色だけ・・・

冗談半分でなにかトイレットペーパーの変わりになるものが
ないかと探しかけていたその時・・・奇跡が・・・







「あ、ここに○○○の道具あったよね！貸してちょ～」



そう、50歳酒飲みオヤジの神様が来たのだ！！

まさに奇跡に近い出来事！！

で、Ｔくん急いでトイレに行こうとしてクリーンスーツを脱ごうと
するのだが焦りすぎてファスナーが引っかかりなかなか脱げない

で、やっと脱いだのだがまともに歩けない・・・

でも、なんとかＴくんトイレに間に合い漏らさずにすんだみたいだ・・・


これからは部屋に入る前には携帯チェックと残尿チェック

嫌な汗を書く前に・・・明日はちゃんと調べとかないと～
出しとかないと～（笑）




明日は外での仕事も控えているのだがあいにく北九州は
雨模様らしい・・・残念っ！！