晩秋の赤岳 1泊2日ハイク 2日目その2

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Byよっし~

2017年10月28日(土) 曇りのち雨

1泊2日での初めての八ヶ岳(赤岳)
いよいよ下山編です。

ここまでのハイクの様子はコチラをどうぞ↓
晩秋の赤岳 1泊2日ハイク 1日目その1
晩秋の赤岳 1泊2日ハイク 1日目その2
晩秋の赤岳 1泊2日ハイク 1日目その3
晩秋の赤岳 1泊2日ハイク 2日目その1

山頂でゆっくりしていたかったが、雨が落ち始めてきたので下山開始(8:18)
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入れ違いでソロの男性が登ってこられた。赤岳鉱泉から硫黄岳・横岳を経由されてきたそうだ。
 
文三郎・中岳ココ下るのペイント。
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正面に見えるのは中央が権現岳(2715m)で、右端が編笠山(2524m)、左端が三ツ頭(2580m)

鉄製の梯子を下る。
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もう1本梯子を下るが、どちらも傾斜はそれほどでなく長さも短い。
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分岐指導標が見えてきた。
DSCN0556_20171102183517390.jpg

8:25 竜頭峰分岐(標高約2865m)
DSCN0557.jpg
直進すると、竜頭峰を経て権現岳に続くキレット縦走路真教寺尾根ルート

右折して鉄鎖を頼りに慎重に核心部を下っていく。
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だいぶ雪も溶けたようで、ツボ足でも問題なさそうだがアイゼンは履いたまま。
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こんなところを下っています。
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登山者向けの応援プレート
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下山者向けはないの?(笑)

ソロの男性とすれ違う(8:39)
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この方今朝、美濃戸口から御小屋尾根ルートで、阿弥陀岳、中岳と縦走してきたそうで、標準CT6時間30分のところ3時間30分ほどと超健脚。すげー

8:42 キレット・権現岳分岐(標高約2780m)
DSCN0565_201711021835523c4.jpg
左は赤岳山頂に向かわずキレット方面に向かうトラバース路。

核心部の岩場が終了。
DSCN0566_20171102183554dcc.jpg
この付近から雨がに変わってきた。
♪雨は8時過ぎに 雪へと変わるだろう さいでんな~ ほうでんな~

8:50 中岳・阿弥陀岳分岐(標高約2750m)
DSCN0568_201711021835551d0.jpg
直進すると中岳(2700m)を経て阿弥陀岳(2805m)に至る。
なお中岳のコル(中岳ルート)からも行者小屋に降りられる。

稜線と分かれ、文三郎尾根を下っていく。
DSCN0569_20171102183617c95.jpg

文三郎尾根は階段道で、階段が延々と続く。
DSCN0571_20171102183620981.jpg
天望荘の小屋番の方に伺ったところ、あまりの多さに何段あるか分からないそうだ。

階段の段鼻部分にあるマンモス(マムート)のエンブレム。
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別名、マムート階段と呼ばれるそうだ。

雨雲がますます下がってきて、北アルプス方面は全く見えなくなってしまった。
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降りているとハイカーらしきが聴こえてきた。
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しかし前方にも後方にもハイカーの姿は見えず、ふと赤岳側に視線を移すと、

いたー!
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2人のクライマーが赤岳山頂に続くルンゼを登はん中。

よくもこんな天気の中、あんな怖いところを登るなんて、私には絶対無理。
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♪雨は9時過ぎに 雪へと変わるだろう さいでんな~ ほうで・・・・
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脳内でリフレインしながら降りていて、

滑落しました!
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状況はこうだ。

鉄製の階段に差し掛かった際、右足のアイゼンの歯が左足のズボンの裾にひっかかり、体勢を崩したかと思ったら身体が回転し始める。
左手で鎖を握っていて、一回転して階段脇の鉄網部分で一度止まりかかるも、勢いがついているので再び回転。
このままだと岩場部分に激突するので、とっさに身体をよじって階段側に方向転換し、階段の踏板に両膝を強打してようやく停止

いてぇ~

膝に激痛が走り、しばらくその場に倒れ伏す。
その時間は1分ほどだったと思うが、とても長く感じられた。

そして少し落ち着き、痛みがやや収まったところで座ったまま状況を確認。
アソコから落ちたということは3mほど滑落したのか。
膝の激痛はあるが、ズボンの破れや出血している様子はなく、両足とも普通に動く。
ズボンの上からなので強打した部分は不明だが、右膝より左膝の方が痛みが強い。
また頭や腕には痛みはなく、こちらも傷や出血はない。

意を決して鎖を頼りにゆっくりと立ち上がる
両膝に0.1トン弱の巨体がのしかかり痛みがまた襲ってきたが、直立でき、
足の屈伸や上げ下げは可能。
痛みは残るがどうやら歩行可能のようだ。

よし、降りよう!(9:11)
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変な替え歌を歌っていたので、タツローの怒りをかったのかも。
下山中の一連の出来事は”山の下タツローの呪い”といわれる(大ウソ)

その後も急な階段の下りが続く。
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この付近になると雪から雨に変わっていた。
♪雪は9時過ぎに 雨へと変わ・・・  もう止めよう(笑)

再びアイゼンを引っ掛けぬよう、1歩ずつ足取りに注意しながら降りていく。
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ようやく階段ゾーンを抜け、樹林帯に入る(9:31)
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9:40 阿弥陀岳分岐(中岳道)(標高約2390m)
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ますます雨足が強くなってきた。
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行者小屋が見えてきた(9:47)
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9:50 行者小屋(標高約2350m)
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赤岳山頂から1時間32分。標準CTが1時間20分なので、負傷した割にはまずまず。
天望荘でご一緒だったソロの男性も下山されていた。

小屋前では雨宿りしながら、山行の続行・中止の判断に悩むハイカーが多く、
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文三郎尾根を降りてきた私に、登山道や稜線の状況を尋ねてくる。
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「稜線部はが降ってます。階段は濡れて滑り易いの気をつけてくださいね。
 滑って滑落しちゃいました(てへ)」


脅かし?が効いたのか、ほとんどのハイカーが登頂を断念(笑)
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このTシャツ、欲しかったが、4000円以上とボッタくり、高額だったので断念。

軒先でアイゼンを外し、防寒着からカッパに着替える。
いてて・・・ 足を上げようとすると激痛が走る。
行者小屋まで降りてきてホッとしたのか、痛みがぶり返してきた感じ。
様子を見たい衝動に駆られるも、ヘタに見てショックを受けるかもしれないのでパス(結果からいうと正解だったかも)

やや小降りになってきたので下山開始(10:29)
DSCN0598_20171102183818dc6.jpg

下りは北沢で降りようと思っていたが、遠回りになるので南沢へ。
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下り坂の天気だが、登ってくるハイカーにちらほらすれ違う。

ジブリアニメに出てきそうな森の中を下っていく。
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この辺はなだらかなので歩行には支障なし。
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コケたちは雨に濡れて昨日より輝いている感じ。
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振り返ると横岳の稜線が望めた。
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どうやら一番ヒドい時間帯に文三郎尾根を下っていたようだ。

路面に大岩が増えてくると膝への負担が増してくる。
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”K・H・K(下りは速い子)”は返上し、”K・O・K(下りは遅い子)”モード

沢にかかる橋を渡ったところで小休止(11:27)
DSCN0609_201711021838544cc.jpg

実は橋を渡った先の段差部分で、スリップして尻餅
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お肉の厚いお尻とザックのおかげで、今回は怪我はなし(笑)
この部分は本当に滑りやすく、行者小屋でハイクを断念して引き返してきた後続のグループの男性もコケていた。

痛みはだいぶ収まってきたが、時折左足の脛を熱いモノが流れるのを感じる。
DSCN0610.jpg
強打による打撲だと思っていたが、やはり出血もしているようだ。
確認したいところだが、ガマンして降りていく。

カラマツ(唐松)の黄葉も終盤。
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7本目の橋を渡ると、美濃戸はあと僅か(12:27)
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12:40 赤岳山荘(美濃戸)(標高約1690m)
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行者小屋から2時間11分。下りの標準CTが1時間40分なのでだいぶスローペース。

お腹がペコペコなので、山荘内で昼食。
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肉うどん(750円)を注文
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牛肉とキノコがたっぷり入っており、温かいうどんが染みる。

あげないよ~(笑)
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ここでハイク終了でなく、美濃戸口まで2.6㎞の林道歩きが待っている(13:06)
DSCN0620_20171102183947668.jpg

紅葉を愛でながら林道をよたよた下っていく。
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誰か乗せてってくれないかな?(笑)

美濃戸まで車で来なかったことを少し後悔するも、
DSCN0622_20171102183950636.jpg
差額でうどんが食べられたのでヨシとしよう。

八ヶ岳山荘が見えてきた。
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13:52 八ヶ岳山荘(美濃戸口)(標高約1502m)
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赤岳山荘から46分と標準CT(50分)通り。

駐車場に戻り、車の中の駐車券を取り出す。
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八ヶ岳山荘の駐車場を利用した場合、山荘でコーヒー1杯(500円)がサービス。
2日間駐車なので2杯飲めるのだが、1杯で充分(笑)

通常のブレンドやアメリカンに加え、カフェラテやエスプレッソも選択可能。
DSCN0627_20171102184015728.jpg

フードメニューも充実しており、カレーはビーフ、キーマ、バターチキン等と豊富。
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中央道・長野道で松本まで移動し、R158で安房トンネル経由で帰宅の途につく。
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足大丈夫かな・・・ 

山なめんなよ!
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すみません、反省してます。 もう少し続きます。

晩秋の赤岳 1泊2日ハイク エピローグにつづく・・・

(ここまでの行程)
8:04赤岳山頂8:18
8:25竜頭峰分岐
8:42キレット・権現岳分岐
8:50中岳・阿弥陀岳分岐
9:05(滑落)9:11
9:40阿弥陀岳分岐
9:50行者小屋(中休止)10:29
11:27(小休止)11:40
12:40赤岳山荘(美濃戸)(昼食)13:06
13:52八ヶ岳山荘(美濃戸口)


赤岳(八ヶ岳)
標高差1397m
登り 7時間16分、下り 5時間34分
出会った人 50人ぐらい 出会った動物 なし
日本百名山:26座目
2017年:41座目

☆今回歩いたコース☆ (クリックすると大きくなります)
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