Revenge ~遥かなる五竜岳(2814m) 2日目
1泊2日で遠見(とおみ)尾根から挑む五竜岳。
無事五竜山荘に到着し、念願だった山が好き 酒が好き TシャツをGET!
お替り自由のカレーライスも堪能し、残るは干支の山五竜岳登頂のみ。
ここまでの様子はコチラ
Revenge ~遥かなる五竜岳(2814m) 1日目その1
Revenge ~遥かなる五竜岳(2814m) 1日目その2
Revenge ~遥かなる五竜岳(2814m) 1日目その3
20時前に就寝したせいもあり、4時に目が覚める。
暗いので詳細は分からないが、雨は降っておらず、依然として強風が吹いている。
てんくらを確認すると、依然として登山指数A。
予報通りになって欲しい!
八峰キレット側に縦走されるハイカーが出発されていった。
お気をつけて。
さてどうしよう…
日の出時刻は5時34分で、取り敢えず朝食を食べて明るくなってから判断しよう。朝食は5時から7時の間で、先着順。
おかずは焼魚、ハム、カニカマフライ、サラダ、煮物、梅干、海苔など。
今朝は控えめに、お替りも普通盛1杯だけにしました(笑)
食後、外を確認すると、予報通りの霧(5:11)
一旦部屋に戻り、荷造りやOPP対策を行なう。
同室の方に予定を尋ねると、八峰キレットに向かおうとしていた方たちは、縦走を諦めて遠見尾根を下るプランに変更。鹿児島の男性は遠路はるばるやって来たので、とりあえず山頂に行くとのことだった。
日の出時刻(5:34)を過ぎ、少し明るくなってきた(5:50)
昨日デッドヒートを繰り広げたおねーさまも、山頂に行くか迷っておられた。前後泊を入れて4日間の日程ではるばる福島県からやってこられたので、悩むのも無理はない。
吹き流しが水平以上ということは、少なくとも風速10m/s。
どうする? 行く? それとも降りる?
紫門隊長(本当は夏山常駐パトロール隊の方w)も山荘前で登山者の様子を見守っていた。ただし彼の場合、登山中止を強く促す強制力は持っていないため、登山者の質問にも一歩引いた感じで答えられていた。
そこで隊長に、「プライベートの場合、この天候で登ります?」と尋ねたところ、キッパリと「登りませんね!」と返答された(笑)
山頂アタック中止に傾きかけていると、小雨がパラパラ落ちてきた(6:14)
ち~ん、山頂行きは中止!
強風だけでも身体が煽られ危険なのに、雨で岩場が濡れると滑り易くなる。
無事登られたとしても山頂からは何も見えず、2時間超の苦行を強いるだけ。
特に下山時が一番危険で、万一怪我して救助でも呼んだ日には、明日のyahoo!ニュースの山岳遭難記事に上げられて叩かれてしまう(笑)
”山は逃げない!むしろまた登る理由ができたことを喜ぼう”
この言葉を自分自身に言い聞かせ、下山を決断する。
もっとも、山好き酒好きTシャツと食べ放題カレーを味わい、目的の6割を達成しているので未練はそんなにありません(笑)
でも強いて言えば、ライチョウさんに会いたかったな…
すると途中で引き返してきた方から、「すぐ先にライチョウがいますよ!」
ライチョウは雄1羽、雌2羽の計3羽。
ライチョウさんに会えたことで、山頂アタック中止も諦めがついた。
お世話になりました。また来ます!
遠見尾根へと下山開始(6:26)
標準CTは4時間。通常下りの場合、目標CTは休憩も入れて標準CTと同じで設定しているが、岩場下りや登り返しもあるので4時間30分で設定。
復路は3箇所の登り返し(△211m)があり、まずは白岳(2541m)に登っていく。
富山県側からの横殴りの風に身体が煽られる。ここでこんな強風なら、五竜岳側はもっと厳しいだろう。
6:33 白岳分岐(標高約2522m)
遠見尾根は右へ。
6:37 白岳山頂(標高2541m)
白岳を越えて長野県側に入ると、不思議なことに強風がピタッと止む。
鎖場のある岩場に突入(6:44)
濡れた蛇紋岩は滑りやすいので、足場をしっかり確認しながら降りていく。
あれ? こんなガレ場、登りの時通ったっけ?
先行する女性について行ったのだが、ここは×(バッド)ルートだった(笑)
先行者が降りきるまで、上部で待機(7:12)
この木階段を降りれば岩場終了(7:20)
2箇所目の登り返しに差し掛かる(7:29)
7:46 西遠見山山頂(標高約2268m)
7:56 西遠見山(休憩所)(標高約2195m)
蒸し暑くなってきたので、カッパを脱ぎがてら小休止。
長丁場なのでドーピング剤を摂取。
カッパを脱いだら、雨が降ってきた(笑)
もう一度着直そうかと思ったが、面倒なのでそのまま進む(8:14)
雨足が少し強くなってきた。
やっぱりカッパを着れば良かった。
オヤマリンドウ(御山竜胆)
リンドウ科リンドウ属の多年草。
8:42 大遠見山山頂(標高2106m)
左手には八方尾根が僅かに望めた。
前方に中遠見山(2037m)が見えてきた(8:54)
最後の登り返しが待ち構えている(-_-;)
9:28 中遠見山山頂(標高2037m)
山荘から3時間2分(標準CT2時間20分)
昨日夕食で出た雷鳥の里を食べながら小休止。
結構美味しくて、お土産に買おうかな?
どうやら雨雲を抜けたようだ。
麓は晴れており、標高2000m超だけが荒天。
くつろいでいると、五竜岳山頂に向かった同室の男性たちが降りてきた。
早っ! 確か5時半頃に山頂に向かったはずなのに、もう追い付いてくるとは…
しかし、ここで事件が発生!
9月18日9時40分頃、北アルプス後立山連峰の遠見尾根で、下山中の70代の男性が登山道から滑落。付近にいた登山者たちにより無事救助され、特に怪我はなかった模様で、その後自力で下山したことが分かりました。 |
鹿児島の男性がザックを置いて座ろうとした瞬間、後方の斜面に滑落。
叫び声を上げながら後ろ向きに落ちたが、樹林帯だったので2mほど落ちたところで停止。慌ててみんなで引揚げ、事なきを得た。
よ:「怪我がなくて良かった。もし負傷して救助を呼んだら、昨日みんなで冗談話してた通り、明日のyahoo!ニュースの紙面を飾ってましたよ(笑)」
「我々、長野県警 山岳遭難救助隊ですが…」
突如背後から声がかかる。
ちょうど山岳救助隊の隊員さんたちが登ってきたところだった(-_-;)
「今回は怪我もなかったようなので、事件としては記録しないでおきましょう(笑) 滑落して負傷する事案が多発しているので、くれぐれもお気をつけ下さい。」
私も気をつけよう…(`・ω・´)ゞ
ひと足先に下山再開(9:43)
右手の鹿島槍直下に見えるのは、カクネ里(さと)氷河。
2018年1月に、長野県初、日本で4例目の氷河として認定された。
八方尾根の雲もだいぶ取れて、ケルンも視認できた。
小遠見山(2007m)の背後に見えるのは、北信五岳の戸隠山(1904m)
東には日本百名山の四阿山(あずまやさん)(2354m)も望めた。
あの山にも登ってみたい。
この辺りから登山者とのすれ違いが増えてくる(10:00)
平日と荒天のせいか、昨日より登ってくる人は少ないようだ。
10:06 巻道分岐点(五竜登山口)(標高約1970m)
小遠見山は昨日登ったので、左手の巻道へ。
10:09 小遠見山分岐(標高約1986m)
ここからは散策路の階段を下っていくだけ。
背後の五竜岳方面には分厚い雲。
やっぱり下山して正解だったかも。
日本百名山の(草津)白根山(2160m)
同じく日本百名山の浅間山(2568m)
10:16 二ノ背髪(標高約1950m)
10:27 一ノ背髪(標高約1892m)
10:48 地蔵の沼ルート分岐点(Y3)(標高約1658m)
下りは右手の地蔵の沼ルートへ。
こちらは湿地帯の中を歩いていく。
タテヤマウツボグサ(立山靫(空穂)草)
シソ科ウツボグサ属の多年草。
登りの際に聴こえていた鐘はこれだったのか。
10:52 地蔵の沼(標高約1650m)
この付近にはミズバショウが群生するそうだが、開花時期が植物園開園時期(6月)より前なので、なかなか見られないそうだ。
10:54 石畳の湿原分岐(Y4)(標高約1650m)
ここにも鐘があった。
右手の石畳の湿原(外回りルート)でも戻れるが、遠回りなので内回りルートへ。
10:56 小遠見山(五竜岳)登山口(Y1)(標高約1640m)
下りは4時間30分(標準CT4時間)と、これまた登り同様目標CT通り。
山好き酒好きシャツを着て記念撮影。
往復券の場合、展望リフトは乗り放題なので、提示すればOK。
ルート変更でチケットがない場合は、リフト下部で購入する。
乗車の際、係員が「歩いて降りた方がラクですよ」と必ず声掛けしていた。
なんでそんな商売っ気がない発言をするのか尋ねたところ、
展望リフトを降りた地点からテレキャビンまでは軽い登り返しになっており、それを知らない利用者、特に八方尾根からの周回登山者から、
「なぜ事前に教えてくれないの!? 知っていれば乗らなかった」というクレームをよく受けるからだそうだ。
下山で疲弊した脚で、この登り返しは確かにキツイ。
ラクできると思っていたら登り返しがあり、無駄金(400円)を使わされた感を愚痴りたいのは分からんでもないが、本当にクレームを入れるとは信じられない…
アサマフウロ(浅間風露)
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
登り返しが終了し、竜神の水で顔を洗う。
テレキャビンで下界へ(11:31)
無事エスカルプラザに戻ってきた(11:44)
ハイク後の定番、コークで喉を潤す。
干支の山、五竜岳には登れなかったのは残念だが、山好き酒好きシャツをGETし、ライチョウにも出会えた。
近日中に再リベンジ(Retry)します(ウソ)
☆今回歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)
やっぱり、山っていいね!
五竜岳遠見尾根 小遠見山(2007m)・中遠見山(2037m)・大遠見山(2106m)・西遠見山(2268m)・白岳(2541m)
累積標高差(TOTAL) ↑1,252m ↓1,267m
累積標高差(2日目) ↑211m ↓1,055m
行動時間(2日目) 4時間30分、うち休憩時間 33分
出会った人(2日目) 50人ぐらい 出会った動物 ライチョウ3羽
2024年:35・36・37・38・39座目
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