Revenge ~遥かなる五竜岳(2814m) 1日目その3
1泊2日で遠見(とおみ)尾根から挑む五竜岳。
15:19 五竜山荘(標高約2490m)
登山口から6時間35分(標準CT5時間10分)と、無事登山計画通りに到着。
ここまでの様子はコチラ
Revenge ~遥かなる五竜岳(2814m) 1日目その1
Revenge ~遥かなる五竜岳(2814m) 1日目その2
白岳(2541m)と五竜岳(2814m)の鞍部にある山小屋で、最大250名収容。
シャッターに描かれたマークは、五竜岳の由来ともされている雪形、御菱(ごりょう)こと武田菱(四割菱)。某最大手登山ショップの手先じゃないようだ(笑)
五竜山荘(白馬館)HP
小屋前で小休止後、受付すべく山荘内へ。
自宅で記入してきた宿帳を提出し、15,000円(1泊2食・かいこ棚相部屋)を支払う。
物価高騰、新型コロナ対策があるとはいえ、数年前から比べると随分高くなった。
しかも完全予約制で、予約なしの場合、課徴金(3,000円)が加わる(-_-;)
夕食第1部は17時からだが、到着が遅かった私は第2部(17時40分)に。
脱いだ登山靴はビニール袋に入れて部屋に持参する。
指定されたのはイワギキョウの下段。
よかった、上段でなくて。
6人部屋で、私のスペースは④。
この日は私を含め5人での利用だったが、キャンセルなのか隣の③が空いていた。ラッキー(笑)
荷ほどき後、酔っぱらう前にお目当てのモノを買うことにしよう!
山が好き 酒が好き Tシャツ(4,700円)
6色(ネイビー・ブラック・グリーン・ピンク・ブルー・イエロー)があり、
一番人気で、小屋番さんたちも着ているネイビー(LL)を購入。
これが欲しくて登ってきたこともあり、今回のハイク目的の5割を達成!
残り5割は、登頂3割、夕食1割、雷鳥1割です(笑)
山頂アタックは明朝だが、山バッジ(550円)も購入。
今回も既にバッジを買っちゃったので、登らないと…作戦の発動です(笑)
ビール、ビール、ビ、げっ、意外と高いな…
350ml(800円)、500ml(1,000円)なので、コスパの良い500ml一択!
風除けになるシャッター前のテーブルでいただきます。う、うますぎる…
赤いジャケットを着ている方の付近は風速10m近い強風が吹いており、とても宴会できないほど。
富山県側から強風が吹き上げており、テント場の方は設営が大変そう。
今シーズンはテント場も30張限定の完全予約制で、ソロなら1泊4,000円。
こちらも予約なしの場合、課徴金(2,000円)が加算され計6,000円になり、ほとんど一昔前の素泊まり料金レベル(-_-;)
新型コロナが第5類になった今、完全予約制を続けるのはどうなんだろう?
予約が必須でなかったコロナ前は、ハイク中の体調や疲労具合で宿泊地を変更することが可能だったが、完全予約制になった現在では事前に宿泊地を決定せざるを得ず、登山中の調子にかかわらず行程を変更することができにくくなった。
登山者保護の観点から、最悪予約なしでも泊めてもらえることが多いが、課徴金徴収や計画変更に伴うキャンセル料などが発生するため、無理して登山計画を続行するケースも多いと思われる。
山小屋側の論理では、完全予約制は三密防止や宿泊客数コントロールのためで、課徴金やキャンセル料は、登山者のモラルハザードを防ぐための対策なんだろう。
最近ネットニュースで、登山者の疲労・怪我や遭難による救助要請が激増している背景には、この完全予約制も要因の1つではないだろうか?
個人的にはそろそろ完全予約制をなくしていいと思うのだが…
やはり事故・遭難防止には、事前に自分の体力にあった無理のない計画を立てるのが一番だと思う。
少し熱く語ってしまい、失礼しました(笑)
食堂では第1部(17:00)の夕食が用意されていた。
食堂外の廊下には、夕食を待つ登山者たちが宿泊棟まで列をなしていた。まだまだありつけない私は山荘を散策。
玄関脇には各ルートの概要と注意点が掲示。
ここにも”名前の長いヤツ”=ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男(ムラオ)Ⅲ世がいた(笑)
ボード前には民間レスキュー(夏山常駐パトロール隊)の方が立っておられ、質問等に対応してくれる。
正式名称は「長野県山岳遭難防止対策協会北アルプス夏山常駐隊」と言い、後立山連峰を管轄する北部地区常駐隊の若い隊員さんは昨日交替で登ってこられたとのこと。
長野県観光課から委嘱された公的な組織だが、身分は民間で、高嶋政宏さん主演のテレビドラマ(テレビ東京)、「北アルプス山岳救助隊・紫門一鬼(しもんいっき)」(原作:梓林太郎)に出てくる救助隊のような感じなのだろう。
私が大好きなドラマだが、毎回必ず多重殺人事件が起こるので、登山を始める前は「北アルプスって結構頻繁に殺人事件が起こるんだ」と思っていた(ウソ)
ということは、今回も事件が起こるんですか?、紫門隊長!(笑)
明日(9/18)の予報は霧のち雨で、西風の風速9~11m/s(-_-;)
てんくらはオールAなのに…
紫門隊長(勝手に呼んでますw)は、「てんくらはあまり信じちゃいけませんね」とのこと(笑)
五竜山荘ではFree Wi-Fi(スターリンク)が導入されている。
UQ(AU)の場合、4Gでは屋外はギリアンテナ1だが、屋内では圏外。
しかしFree Wi-Fiのおかげで、屋内でもサクサクネットが使える。
てんくらで明日の登山指数を確認すると、依然としてオールA。
しかし高度3100m付近の風速は軒並み10m/s超。10m/s超でなんでAなの?
外に出ると依然として強風が吹き荒れ、一面のガスで五竜岳は見えない。
ただ上空を仰ぎ見ると、一部青空も見える。
五竜岳山頂までは険しい岩場を登らねばならず、往復2時間以上かかる。
あの予報が外れることを祈りつつ、山頂アタックは明朝、最終判断しよう。
外にあるテン泊者や日帰り客向けの水(500ml・200円)
稜線上にあるため、水は全て天水(雨水)を利用している。宿泊者は洗面所で給水(無料)できるが、塩素消毒しただけなので煮沸推奨となっていた。なお気になる方は湯ざまし(500ml・300円)を購入可能。またPETボトル水(500ml)は700円。
第1部の方の食事が終了したので、廊下で呼び出しを待つ(17:30)
程なく入室を許されるも、第2部は私を含めて僅か5人だった(笑)
五竜山荘名物のカレーライス。
しかもご飯、カレーソース、味噌汁はお替り自由で、今回の楽しみの1つ。
カレーにも具が入っているが、素揚げ野菜、コロッケ、キッシュと具だくさん。
デザートのパインも付いている。
私のにはなぜか一味がかかっていたが、これは元々そういう趣向なのか?
箸置きには、信州銘菓の雷鳥の里(田中屋)
賞味期限が長い(150日)のと、なにか大人の事情があるのだろう(笑)
「田中屋よ、食えぬ黄金色の菓子も頼むぞ」(ウソ)
お替りの分量を尋ねられたので、「五竜岳盛りで!」とコール。
厨房から聴こえてくる、「さすがにそのご飯、多くねぇ?」、「いやあの方なら食べられそうなので…」という小屋番さん同士の会話を聞き逃さなかった(笑)
お腹いっぱいになった後は、再び屋外へ(17:55)
ガスは幾分取れてきて、登ってきた遠見尾根が望めた。
このままどんどん回復してくれるといいのだが…
部屋に戻って同室の方たちとしばし山談義。
皆私よりだいぶ年長だが、明日八峰キレットから鹿島槍に向かう方や、先週北海道の日本百名山3座を踏破されてきた方、遠く鹿児島県から自走してきた方など、凄い方ばかりだった。
今日(9/17)は中秋の名月。
満月は明日(9/18)だそうだが、時折雲が切れたところを観賞。
月明りに照らされた、遠見尾根の下に広がる雲海も幻想的だった。
疲れのせいか、消灯(20:30)前には寝入ってしまった。
Revenge ~遥かなる五竜岳(2814m) 2日目 に続く…
やっぱり、山っていいね!
五竜山荘(2490m)(遠見尾根)
累積標高差(1日目) ↑1055m ↓211m
行動時間(1日目) 6時間35分、うち休憩時間 60分
出会った人 80人ぐらい 出会った動物 なし
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