御嶽山(3067m)
2012年9月3日(月) 晴れのち曇り
５：５４ 道の駅日義木曽駒高原(標高約865m)
目が覚めると、昨夜雨が降ったのか、路面が濡れていた。
空にはやや雲が多いが、青空が広がっている。良かった！
朝飯を済ませ、御嶽山(3067m)の登山口がある田の原へ向かう(6:25)
R19を南下し、木曽福島から王滝川沿いを県道20・256と進み、王滝村へ。
王滝村中心部からおんたけ2240スキー場方面へ、御岳スカイラインを登っていくと、
前方に御嶽山が顔を覗かせ始める。その山容から”日本のキリマンジャロ”とも呼ばれるそうだ。
御岳スカイライン(旧黒石林道)は、全長約20㎞、標高差約1200mも登っていくが、
大型バスでも楽々通れる2車線の舗装路で、鼻唄交じりで快適走行。
♪木曽の御岳さんは ナンジャラホーイ(笑)
リフトが道を横切っており、シーズン中はスキー場のパノラマコースになるようだ。
標高が上がるにつれ、木曽駒ヶ岳(2958m)や空木岳(2864m)といった
中央アルプスの山々も顔を覗かせる。
大きく山肌がえぐられた部分。
1984(昭和59)年の長野県西部地震で山体崩壊し、この際発生した岩屑なだれが麓の濁川温泉（岐阜県側の濁河温泉とは別）を襲い、犠牲者が出たそうだ。合掌。
７：４５ 田の原天然自然公園(七合目・標高約2180m)
田の原コースの玄関口で、広い駐車場は100台近く駐車可能。また水洗トイレや山荘、観光センター(売店)も完備されている。
準備を済ませ、一礼して鳥居をくぐる。
７：５７ 田の原登山口(七合目・標高約2180m)
ここから剣ヶ峰頂上(3067m)までは約3.5㎞で、標準タイムは3時間。
今日も目標は4時間かな？
初めての標高3000ｍ超のハイク。なんか身震いがしてきた。
いっちょ、やっつけますか！ ←こればっかり(笑)
雄大な御嶽山を見ながら、まずは砂利敷きの平坦な道を歩いていく。
昨日温泉で念入りにマッサージしたせいか、筋肉痛も全くなし。よしよし。
８：００ 田の原大黒天
登山の無事を祈願する。
古くから信仰の山として畏敬の念を集めており、道中には祠や仏像が多い。
道中時折、風にのってほら貝の音が聞こえてきた。
８：０８ 遥拝所(標高約2215m)
登山口から600mほどのところにあり、登れない方はここから御嶽山を拝む。
遥拝所を過ぎると次第に道幅が狭くなり、
木の階段に変わってくる。
盛りを過ぎたアザミには、蝶が群がっていた。
８：２０ 大江大権現(標高約2285m)
以前はここが七合目だったらしく、江戸時代まで女性はここまでしか登山を許されなかった。
大江大権現を過ぎると、急な石階段になる。ゆっくり、ゆっくり。
８：３８ あかっぱげ(標高約2380m)
500段以上の階段を登って、赤土のザレ沢にさしかかるころには、少しガスが出てきた。
はぁはぁ、キツい。やっつけられそう・・・(笑)
とりあえずあそこまで頑張ろう。ダケカンバやドウダンツツジの中、よたよた登っていく。
８：５６ 金剛童子(八合目・標高約2475m)
ここで小休止。ほどなくパイプザックの大きな荷物を背負った方が登ってこられた。
頂上のトイレを修理する大工さんで、30kg近い大工道具をボッカしているそうだ。
下世話な話だが、日当はかなりイイらしい。ここでヘバっている私には無理だな(笑)
登山口の田の原や遥拝所がずいぶん下に見える。
大工さんはもう300回近く登っておられるそうで、昨日同様、残り具合を尋ねてみる。
ただしショックを受けぬ様、控えめに「残り2/3ぐらいですかね？」
すると、もう少し先の八合目碑でちょうど半分だそうだ。よかった～(笑)
古来から現世と黄泉の国の境とされ、登山者たちはここで草鞋を履き替えたそうだ。
また今も御嶽信仰が深く根付いており、時折このような白装束の方とすれ違う。
半袖短パン姿の私は、この方に思わず深く頭を垂れてしまう。ご苦労様です。
９：１７ 八合目石碑
この大工さんとはこの後も、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げる(笑)
９：２６ 八合目石室(標高約2530m)
広さは2.5坪(5畳)ほどと狭いが、突然の雨や雷などを避けるにはよい。
うん？なんだ？！
確かに山にゴミを捨ててはいけないが、恋人は逆に捨てられることもあるんですけど(笑)
だいぶガスが出てきた。
９：５４ 富士見石(標高約2625m)
その名の通り、天気が良ければ富士山が見えるそうだが、
ガスで富士山はおろか、下界も全く見えなくなった。
１０：０６ 九合目石碑
キツい・・・ ここでも小休止。肌寒くなってきたので、カッパを着用する。
♪夏でも寒い ヨイヨイヨイ(笑)
この先は一段と急登が待ち構えている(汗)
１０：２８ 一口水(御神水)(九合目・標高約2715m)
甘露の湧き水らしいが、このところの晴天続きのせいか、ほとんど出ていなかった。
これまでの最高到達点、燕岳(2763m)の標高を超え、ここからは未体験ゾーン。
ガレた岩場の急坂が続くが、焦らずゆっくり登っていく。
１０：４３ 九合目石室
いつまで九合目が続くんだ！（笑）
１０：５１ 中央不動(標高約2850m)
ここまで来ると、王滝頂上までは残り250mほど。もう少しの辛抱だ。
ようやく建物が間近に見えてきた。
１１：１１ 王滝頂上山荘
宿泊や休憩ができ、売店もある。今年の営業は間もなく終了するそうだ。
先ほど大工さんも重荷をほどいてひと段落されていた。お疲れ様でした。
山荘を通り過ぎ、石段を登って鳥居をくぐると、
１１：１３ 御嶽神社頂上奥社(標高約2936m)
つ、着いたー！ 開始からここまで3時間16分。
だが、ここは標高2936m。頂上の剣ヶ峰まではまだ600mほど登っていかないとならない。小休止したいところだが、目標の4時間を切るべく、先へと進む。
神社脇を抜けると、景色が一変。硫黄の匂いも鼻につき始める。
御嶽山も焼岳同様、紛れもない活火山で、1979(昭和54)年に水蒸気爆発している。
しばらくなだらかな道を進んでいくと、八丁ダルミと呼ばれる場所に差し掛かる。
ここには大御神火祭場があり、毎年8月7日の夜、全国から集まった御獄教の信者たちによる荘厳な火祭りが行なわれるそうだ。
ここは二の池との分岐点にもなっており、
右へ行くと剣ヶ峰頂上をトラバースして、二の池に至る。
山頂付近はガスに覆われていて、ほとんど見えない。
でも見えない方が、残り具合を気にせずにすみ、むしろいいかも。
王滝頂上から30分。ようやく山頂直下の小屋が見えてきた。
剣ヶ峰には剣ヶ峰山荘と頂上山荘の2つの山小屋がある。
屋根にはご覧のようにたくさんの石が置かれており、過酷な環境を物語っていた。
そして目の前に、最後の試練が現れる。
山頂まで82段の石段を登らないといけない。最後の最後で、これはキツいわ～(笑)
１１：５３ 御嶽神社頂上奥社本宮
着いたぞー！
へたりこむ前に、まずは無事登頂できたことを感謝し、参拝。
境内の右手が山頂広場になっている。
１１：５４ 御嶽山剣ヶ峰山頂(標高3067m)
タイムは3時間57分と目標タイムギリギリだが、初めての3000ｍ超の登頂を達成！
日本で14番目に高い山で、3000m超では最も西に位置する。
お約束の三角点(一等・御岳山)タッチ。
晴天だと、乗鞍岳や奥穂高岳、槍ヶ岳などの北アルプスの山々や白山も望めるのだが、
ガスで100m先も全く見えない。
今日の山めしはシンプル？にカップ麺。
詳しくは山めしにて。
なお神社境内(玉砂利)部分での飲食や火器使用は、禁止されているのでご注意を。
食後はコーヒーを飲みながら、ガスが晴れるのを待つが、
噴火口の一の池はおろか、
二の池も全く見えない。
仕方ないので下山しようと階段を降り始めると、後方から
「お～ ガスが晴れてきたぞ！」という声が。
慌てて山頂に引き返すと、わずかながら二の池が望めた。
だがすぐにガスがかかってしまい、再び見えなくなってしまった。
せっかくなので、二の池に寄ってから降りることにする。
ガレた道を10分ほど下っていくと、
１２：５５ 二の池(標高約2905m)
日本最高所にある湖沼で、エメラルドブルーの湖面が幻想的。
硫黄が流れ込んでいるので酸性度が高いが、この水が山小屋のお風呂などに使われているそうだ。
他にも三の池、四の池、五の池などがあるが、これはまたの機会にしよう。
頂上付近のガスは取れていた。”降りると晴れる”の法則は健在だ(笑)
帰路は頂上経由でなく、先ほど確認した左側のトラバースルートへ(13:00)
ほとんど水平な道だが、左手は急斜面。
また流れ出た溶岩が固まったガレ場もあるので、慎重に歩いていく。
八丁ダルミで本道に合流し、
王滝頂上に戻る(13:20)
この先しばらく急坂のガレ場が続くので、足を痛めぬ様、ゆっくり下っていく。
後続の若者2人組に道を譲ると、アッと言う間に引き離された。
やっぱり若い方は違うね～(笑)
１３：３９ 九合目石室
登山口の田の原が見えてきたが、まだまだ雲の上だ。
１３；５９ 富士見石(標高約2625m)
そろそろ休憩したいが、もう少し先まで頑張ろう。
１４：１３ 八合目石室(標高約2530m)
ここで小休止。
ようやく雲ゾーンを抜け、暑くなってきたのでカッパを脱ぐ。
１４：３２ 金剛童子(八合目・標高約2475m)
１４：４０ あかっぱげ(標高約2380m)
ようやく岩場が終わり、ここからは木の階段。
歩きやすいが、滑り易いので注意。
道幅が広くなってきた。田の原はもうすぐだ。
１４：５８ 遥拝所(標高約2215m)
ここまでくれば、後は平坦な砂利道。
１５：０６ 田の原登山口(七合目・標高約2180m)
下りは標準タイムの2時間25分。
降りると朝同様、雄大な御嶽山がその全容を見せていた。
今回頂上からの眺めはほとんど見られなかったので、また是非来よう！
帰路は満開の蕎麦の花を愛でながら、開田高原から長峰峠経由で高山へ。
荘川の桜香の湯でひとっ風呂浴びて、帰宅したのは22時だった。
御嶽山(3067m)(王滝コース)
標高差887ｍm
登り 3時間57分、下り 2時間25分、TOTAL 7時間21分
※当レポの分類上は北アルプスとしましたが、御嶽山が北アルプスに含まれるかは諸説あるそうです。
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５：５４ 道の駅日義木曽駒高原(標高約865m)
目が覚めると、昨夜雨が降ったのか、路面が濡れていた。
空にはやや雲が多いが、青空が広がっている。良かった！
朝飯を済ませ、御嶽山(3067m)の登山口がある田の原へ向かう(6:25)
R19を南下し、木曽福島から王滝川沿いを県道20・256と進み、王滝村へ。
王滝村中心部からおんたけ2240スキー場方面へ、御岳スカイラインを登っていくと、
前方に御嶽山が顔を覗かせ始める。その山容から”日本のキリマンジャロ”とも呼ばれるそうだ。
御岳スカイライン(旧黒石林道)は、全長約20㎞、標高差約1200mも登っていくが、
大型バスでも楽々通れる2車線の舗装路で、鼻唄交じりで快適走行。
♪木曽の御岳さんは ナンジャラホーイ(笑)
リフトが道を横切っており、シーズン中はスキー場のパノラマコースになるようだ。
標高が上がるにつれ、木曽駒ヶ岳(2958m)や空木岳(2864m)といった
中央アルプスの山々も顔を覗かせる。
大きく山肌がえぐられた部分。
1984(昭和59)年の長野県西部地震で山体崩壊し、この際発生した岩屑なだれが麓の濁川温泉（岐阜県側の濁河温泉とは別）を襲い、犠牲者が出たそうだ。合掌。
７：４５ 田の原天然自然公園(七合目・標高約2180m)
田の原コースの玄関口で、広い駐車場は100台近く駐車可能。また水洗トイレや山荘、観光センター(売店)も完備されている。
準備を済ませ、一礼して鳥居をくぐる。
７：５７ 田の原登山口(七合目・標高約2180m)
ここから剣ヶ峰頂上(3067m)までは約3.5㎞で、標準タイムは3時間。
今日も目標は4時間かな？
初めての標高3000ｍ超のハイク。なんか身震いがしてきた。
いっちょ、やっつけますか！ ←こればっかり(笑)
雄大な御嶽山を見ながら、まずは砂利敷きの平坦な道を歩いていく。
昨日温泉で念入りにマッサージしたせいか、筋肉痛も全くなし。よしよし。
８：００ 田の原大黒天
登山の無事を祈願する。
古くから信仰の山として畏敬の念を集めており、道中には祠や仏像が多い。
道中時折、風にのってほら貝の音が聞こえてきた。
８：０８ 遥拝所(標高約2215m)
登山口から600mほどのところにあり、登れない方はここから御嶽山を拝む。
遥拝所を過ぎると次第に道幅が狭くなり、
木の階段に変わってくる。
盛りを過ぎたアザミには、蝶が群がっていた。
８：２０ 大江大権現(標高約2285m)
以前はここが七合目だったらしく、江戸時代まで女性はここまでしか登山を許されなかった。
大江大権現を過ぎると、急な石階段になる。ゆっくり、ゆっくり。
８：３８ あかっぱげ(標高約2380m)
500段以上の階段を登って、赤土のザレ沢にさしかかるころには、少しガスが出てきた。
はぁはぁ、キツい。やっつけられそう・・・(笑)
とりあえずあそこまで頑張ろう。ダケカンバやドウダンツツジの中、よたよた登っていく。
８：５６ 金剛童子(八合目・標高約2475m)
ここで小休止。ほどなくパイプザックの大きな荷物を背負った方が登ってこられた。
頂上のトイレを修理する大工さんで、30kg近い大工道具をボッカしているそうだ。
下世話な話だが、日当はかなりイイらしい。ここでヘバっている私には無理だな(笑)
登山口の田の原や遥拝所がずいぶん下に見える。
大工さんはもう300回近く登っておられるそうで、昨日同様、残り具合を尋ねてみる。
ただしショックを受けぬ様、控えめに「残り2/3ぐらいですかね？」
すると、もう少し先の八合目碑でちょうど半分だそうだ。よかった～(笑)
古来から現世と黄泉の国の境とされ、登山者たちはここで草鞋を履き替えたそうだ。
また今も御嶽信仰が深く根付いており、時折このような白装束の方とすれ違う。
半袖短パン姿の私は、この方に思わず深く頭を垂れてしまう。ご苦労様です。
９：１７ 八合目石碑
この大工さんとはこの後も、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げる(笑)
９：２６ 八合目石室(標高約2530m)
広さは2.5坪(5畳)ほどと狭いが、突然の雨や雷などを避けるにはよい。
うん？なんだ？！
確かに山にゴミを捨ててはいけないが、恋人は逆に捨てられることもあるんですけど(笑)
だいぶガスが出てきた。
９：５４ 富士見石(標高約2625m)
その名の通り、天気が良ければ富士山が見えるそうだが、
ガスで富士山はおろか、下界も全く見えなくなった。
１０：０６ 九合目石碑
キツい・・・ ここでも小休止。肌寒くなってきたので、カッパを着用する。
♪夏でも寒い ヨイヨイヨイ(笑)
この先は一段と急登が待ち構えている(汗)
１０：２８ 一口水(御神水)(九合目・標高約2715m)
甘露の湧き水らしいが、このところの晴天続きのせいか、ほとんど出ていなかった。
これまでの最高到達点、燕岳(2763m)の標高を超え、ここからは未体験ゾーン。
ガレた岩場の急坂が続くが、焦らずゆっくり登っていく。
１０：４３ 九合目石室
いつまで九合目が続くんだ！（笑）
１０：５１ 中央不動(標高約2850m)
ここまで来ると、王滝頂上までは残り250mほど。もう少しの辛抱だ。
ようやく建物が間近に見えてきた。
１１：１１ 王滝頂上山荘
宿泊や休憩ができ、売店もある。今年の営業は間もなく終了するそうだ。
先ほど大工さんも重荷をほどいてひと段落されていた。お疲れ様でした。
山荘を通り過ぎ、石段を登って鳥居をくぐると、
１１：１３ 御嶽神社頂上奥社(標高約2936m)
つ、着いたー！ 開始からここまで3時間16分。
だが、ここは標高2936m。頂上の剣ヶ峰まではまだ600mほど登っていかないとならない。小休止したいところだが、目標の4時間を切るべく、先へと進む。
神社脇を抜けると、景色が一変。硫黄の匂いも鼻につき始める。
御嶽山も焼岳同様、紛れもない活火山で、1979(昭和54)年に水蒸気爆発している。
しばらくなだらかな道を進んでいくと、八丁ダルミと呼ばれる場所に差し掛かる。
ここには大御神火祭場があり、毎年8月7日の夜、全国から集まった御獄教の信者たちによる荘厳な火祭りが行なわれるそうだ。
ここは二の池との分岐点にもなっており、
右へ行くと剣ヶ峰頂上をトラバースして、二の池に至る。
山頂付近はガスに覆われていて、ほとんど見えない。
でも見えない方が、残り具合を気にせずにすみ、むしろいいかも。
王滝頂上から30分。ようやく山頂直下の小屋が見えてきた。
剣ヶ峰には剣ヶ峰山荘と頂上山荘の2つの山小屋がある。
屋根にはご覧のようにたくさんの石が置かれており、過酷な環境を物語っていた。
そして目の前に、最後の試練が現れる。
山頂まで82段の石段を登らないといけない。最後の最後で、これはキツいわ～(笑)
１１：５３ 御嶽神社頂上奥社本宮
着いたぞー！
へたりこむ前に、まずは無事登頂できたことを感謝し、参拝。
境内の右手が山頂広場になっている。
１１：５４ 御嶽山剣ヶ峰山頂(標高3067m)
タイムは3時間57分と目標タイムギリギリだが、初めての3000ｍ超の登頂を達成！
日本で14番目に高い山で、3000m超では最も西に位置する。
お約束の三角点(一等・御岳山)タッチ。
晴天だと、乗鞍岳や奥穂高岳、槍ヶ岳などの北アルプスの山々や白山も望めるのだが、
ガスで100m先も全く見えない。
今日の山めしはシンプル？にカップ麺。
詳しくは山めしにて。
なお神社境内(玉砂利)部分での飲食や火器使用は、禁止されているのでご注意を。
食後はコーヒーを飲みながら、ガスが晴れるのを待つが、
噴火口の一の池はおろか、
二の池も全く見えない。
仕方ないので下山しようと階段を降り始めると、後方から
「お～ ガスが晴れてきたぞ！」という声が。
慌てて山頂に引き返すと、わずかながら二の池が望めた。
だがすぐにガスがかかってしまい、再び見えなくなってしまった。
せっかくなので、二の池に寄ってから降りることにする。
ガレた道を10分ほど下っていくと、
１２：５５ 二の池(標高約2905m)
日本最高所にある湖沼で、エメラルドブルーの湖面が幻想的。
硫黄が流れ込んでいるので酸性度が高いが、この水が山小屋のお風呂などに使われているそうだ。
他にも三の池、四の池、五の池などがあるが、これはまたの機会にしよう。
頂上付近のガスは取れていた。”降りると晴れる”の法則は健在だ(笑)
帰路は頂上経由でなく、先ほど確認した左側のトラバースルートへ(13:00)
ほとんど水平な道だが、左手は急斜面。
また流れ出た溶岩が固まったガレ場もあるので、慎重に歩いていく。
八丁ダルミで本道に合流し、
王滝頂上に戻る(13:20)
この先しばらく急坂のガレ場が続くので、足を痛めぬ様、ゆっくり下っていく。
後続の若者2人組に道を譲ると、アッと言う間に引き離された。
やっぱり若い方は違うね～(笑)
１３：３９ 九合目石室
登山口の田の原が見えてきたが、まだまだ雲の上だ。
１３；５９ 富士見石(標高約2625m)
そろそろ休憩したいが、もう少し先まで頑張ろう。
１４：１３ 八合目石室(標高約2530m)
ここで小休止。
ようやく雲ゾーンを抜け、暑くなってきたのでカッパを脱ぐ。
１４：３２ 金剛童子(八合目・標高約2475m)
１４：４０ あかっぱげ(標高約2380m)
ようやく岩場が終わり、ここからは木の階段。
歩きやすいが、滑り易いので注意。
道幅が広くなってきた。田の原はもうすぐだ。
１４：５８ 遥拝所(標高約2215m)
ここまでくれば、後は平坦な砂利道。
１５：０６ 田の原登山口(七合目・標高約2180m)
下りは標準タイムの2時間25分。
降りると朝同様、雄大な御嶽山がその全容を見せていた。
今回頂上からの眺めはほとんど見られなかったので、また是非来よう！
帰路は満開の蕎麦の花を愛でながら、開田高原から長峰峠経由で高山へ。
荘川の桜香の湯でひとっ風呂浴びて、帰宅したのは22時だった。
御嶽山(3067m)(王滝コース)
標高差887ｍm
登り 3時間57分、下り 2時間25分、TOTAL 7時間21分
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