黒帽子族
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黒帽子族(くろぼうしぞく、ウクライナ語:Чорні клобуки; テュルク語:Qaraqalpaq、意訳:黒帽子)、または黒頭巾族(くろずきんぞく[1])、チョールヌィ・クロブキ[1]は、11世紀から13世紀にかけてキエフ公国の南部、ローシ川周辺を中心に居住した定住遊牧民の集団の総称である。テュルク系部族[2](ペチェネグ人、トリクリ人、ベレンデイ人など)によって構成された。
概要
キエフ大公に仕え[1]、軍役を務めてキエフの南部を警固し、大公によるルーシの諸公やポロヴェツ族などとの戦いに参陣した。公国の政治に関わり、貴族と共に大公を選ぶ権利を有した。
13世紀以後、黒帽子族の一部はルーシ人によって同化され、一部は草原に帰ってポロヴェツ族と混合した。現在のカラカルパク人との関連性は不明である。
出典
参考文献
- 伊東孝之・井内敏夫・中井和夫(編)『ポーランド・ウクライナ・バルト史』、世界各国史、山川出版社、1998年.
- 黒川祐次『物語ウクライナの歴史』、中央公論新社、2002年.
- 清水睦夫「ロシア国家の起源」 // 『世界歴史大系 ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』、田中陽兒・倉持俊一・和田春樹編、山川出版社、1995年。
関連項目
外部リンク
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