縦中横
縦中横とは、Wordにおいて文字のレイアウト設定に用いられる機能のひとつで、縦書きの文書に半角文字(数字やアルファベット)を横並びの状態で組み込む機能のことである。
縦中横は、例えば「21世紀」の「21」のような、2、3文字程度で離したくない文字に対して用いられる。通常では、縦書き文字に半角英数字を入力すると、その文字が並んだまま90度倒れて表示される。あるいは英数字を全角で入力すれば、個々の文字は縦向きで標示されるが、一文字一文字が別個に扱われることになる。
縦中横で標示させるには、対象となる文字列を選択し、[書式]メニューの[拡張書式]から[縦中横]を選択すればよい。表示されたダイアログボックスでいくつかの設定を行えば、文字列を縦中横にできる。
なお、縦中横の読み方としては、JISの規定によれば「たてちゅうよこ」が正式である。普段は「たてなかよこ」と読まれている場合も少なくない。
縦中横
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 01:11 UTC 版)
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縦中横(たてちゅうよこ[注 1]、Horizontal-in-Vertical Text Composition, horizontal-in-vertical setting, tate-chu-yoko setting)とは、縦書きの行中で,縦書きの字の向きのまま横書きにすることである[1]。縦組みの行の中で数文字(通常2、3文字。まれに4文字以上)の欧字や数字を、1文字分の高さで左横書きに配置する。
縦中横を用いる場合、前の文字と後ろの文字の間に空白は開けず、行の中心が、縦中横全体の中心にくるように文字を配置する。また、縦中横の中の文字数が多い場合、それぞれの文字の幅を文字数に応じて三分(さんぶ。通常の文字の幅の3分の1)や四分(しぶ。同4分の1)などとすることで、縦中横にした箇所の幅が前後の文字と揃うように配慮する。[要出典]
昔の日本語では縦中横は存在しなかったが、明治時代の末ごろに使用されるようになった。[要出典]
縦組みの際に数字を表記する場合は、通常は漢数字を用いるが、算用数字を用いる場合もあり、この場合に2桁から4桁になる場合に縦中横が多く用いられる。
使用例
スタイルシートによる縦中横
スタイルシートを使用して縦中横を実装する場合はCSS 3で検討中となっていた writing-modeとtext-combine-upright属性を使用する。(現在は、一部のブラウザしか対応していない[2])
例:
<div style="writing-mode:vertical-rl">
昭和<span style="text-combine-upright:all">20</span>年<span style="text-combine-upright:all">8</span>月<span style="text-combine-upright:all">6</span>日に広島に原爆が投下され、
上空<span style="text-combine-upright:all">580</span>メートルで爆発し、<span style="text-combine-upright:all">3.5</span><span style="text-combine-upright:all">km</span>離れた場所に
いる人でも火傷を負った。
</div>
表示例(下記の例で、20、580、3.5、km が縦中横になっている。)
昭和20年8月6日に広島に原爆が投下され、 上空580メートルで爆発し、3.5km離れた場所に いる人でも火傷を負った。
脚注
注釈
- ^ 読みは「たてなかよこ」ではない
出典
- ^ JIS X 4051:2004 日本語文書の組版方法 3. 定義 b) 75)
- ^ “text-combine-upright - CSS | MDN”. 2016年5月4日閲覧。
関連項目
外部リンク
- JIS X 4051:2004 日本語文書の組版方法
- ASCII.jpデジタル用語辞典『縦中横』 - コトバンク
- Requirements for Japanese Text Layout 日本語組版処理の要件(日本語版) W3C Working Group Note 11 August 2020、World Wide Web Consortium(W3C)
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