注射器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 00:51 UTC 版)
注射針
注射針は、注射器先端の筒先に取り付けて使用される。樹脂製の針基(はりもと)と針管からなり、針管先端の針先は鋭角12度、18度となっている。
注射針の規格(カラーコード)
医療用の注射針(滅菌済み注射針、末梢血管用滅菌済み留置針、気道用吸引カテーテル等)は2007年(平成19年)4月1日から、統一されたカラーコード製品へ移行した[15]。同時にカテーテルの外径に係るカラーコードの統一化も図られた。同年10月1日以降は、統一カラーコード製品以外の色を用いた注射針等は製造販売できない[15]。
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針外径 | 色 | |
---|---|---|
mm | G (ゲージ) | |
0.3 | yellow | |
0.33 | 29 | red |
0.36 | blue-green | |
0.4 | 27 | medium grey |
0.45 | 26 | brown |
0.5 | 25 | orange |
0.55 | 24 | medium purple |
0.6 | 23 | deep blue |
0.7 | 22 | black |
0.8 | 21 | deep green |
0.9 | 20 | yellow |
1.1 | 19 | cream |
1.2 | 18 | pink |
1.4 | 17 | red-violet |
1.6 | 16 | white |
1.8 | 15 | blue-grey |
2.1 | 14 | pale green |
2.4 | purple | |
2.7 | pale blue | |
3 | green-yellow | |
3.4 | olive brown |
無針注射器(針なし注射器)
無針注射器(針なし注射器)も開発されている。
1970年代にはBCGなどの予防接種に使われたこともあるが、神経を傷つける危険性が高いなどの問題があり使われなくなった[17]。
その後、技術が進み、米国では2014年8月15日にファーマジェット社の注射器「PharmaJet Stratis Needle-free Injection System」が承認されている[17]。日本では芝浦工業大学が針なし注射器の研究開発を進めている[18]。
- ^ a b c d e f 賀澤勝利「実験器具としての注射器の活用」『化学と教育』第67巻第7号、日本化学会、2019年、306-307頁、doi:10.20665/kakyoshi.67.7_306、ISSN 0386-2151、NAID 130007867577。
- ^ a b c d e f 月澤美代子「明治期に日本で製作・使用された皮下注射器 : 佐藤恒二蒐集注射器の調査と分析」(PDF)『日本医史学雑誌』第64巻第1号、日本医史学会、2018年3月、19-34頁、ISSN 0549-3323、NAID 40021533927。
- ^ a b 「注射器、針まで樹脂で一体成型」『日経産業新聞』2020年8月20日(医療・ヘルスケア面)2020年9月3日閲覧
- ^ a b 「展示品ギャラリー」日本歯科大学 医の博物館
- ^ 放射線滅菌も認める 基準設け不良品にも歯止『朝日新聞』1970年(昭和45年)3月21日夕刊 3版 11面
- ^ 平山宗宏「ハイジェッター」『medicina』5巻 12号(1968年12月10日)p. 1438-1440
- ^ 『集団予防接種等によるB型肝炎感染拡大の検証及び再発防止に関する研究報告書(資料編)』厚生労働省 (PDF)
- ^ 伊藤精介 (1998年12月11日). “接種 かくしてC型肝炎は日本人に蔓延した!”. 『週刊ポスト』(小学館). 1999年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月16日閲覧。
- ^ FDA PRODUCT SAFETY -Medical Device-
- ^ 堺春美, 木村三生夫「無痛注射法による安全なインフルエンザ予防接種法の開発」『臨床とウイルス』第35巻第5号、2007年12月、461-471頁、ISSN 03038092、NAID 10020182690。 (要購読契約)
- ^ Needle-free jet injection for administration of influenza vaccine: a randomised non-inferiority trial. Lancet. 2014 May 29.
- ^ 宗宮基, 金沢一平, 澄川美穂, 長戸妙, 米原さなえ, 猪俣信子, 加藤讓「針無圧力注射器 (ShimaJET®) によりインスリン導入ができた針恐怖症の1例」『糖尿病』第46巻第3号、日本糖尿病学会、2003年、259-262頁、doi:10.11213/tonyobyo1958.46.259、ISSN 0021-437X、NAID 130004115398。
- ^ ナノパス33
- ^ 2005年度グッドデザイン大賞
- ^ a b c 医薬品・医療機器等安全性情報234号 厚生労働省医薬食品局(2007年3月)
- ^ 医療事故を防止するための医療用具に関する基準の制定等について(注射筒型手動式医薬品注入器基準等)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
- ^ a b 「米国で承認された"針なし注射器"とは」medical-tribune(2014年)
- ^ 「針なし注射器開発 気泡の力で薬剤を体内へ」毎日新聞(2015年)
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