殿堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 13:40 UTC 版)
概要
優れた業績をもつ人々を1個所に集めるという発想は、19世紀にバイエルン王国のルートヴィヒ1世がドナウ川沿岸に建設したヴァルハラ神殿にも見られる。これは戦死した英雄( = 英霊)たちが集まるという、北欧神話に登場する城「ヴァルハラ」にちなんだものである。
今日、アメリカ合衆国、カナダなどにおいて多く見られる殿堂は、記念の彫像、肖像画、記念品などが陳列された実際のホールや博物館として存在しているものもあれば、より象徴的に特筆すべき人物の氏名が列挙されたリストが組織によって管理されているのみの場合もある。最近はインターネット上のウェブサイトとして作られている例もある。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムのように、路面に記念プレートを埋め込んだ形式のものはウォーク・オブ・フェイム (walk of fame、名誉の歩道) と呼ぶ。英語圏ではホール・オブ・フェイムの反意語として hall of shame(不名誉殿堂、ホール・オブ・シェイム)という洒落が使われることがある。
米国における最初の殿堂は、1900年にニューヨーク大学によって設立された「偉大な米国人の殿堂 (the Hall of Fame for Great Americans)」である。議論の余地はあるものの、最も有名な殿堂はニューヨーク州クーパーズタウンにある「アメリカ野球殿堂」である。ここはしばしば単に「殿堂」あるいは「クーパーズタウン」と略される。
一般にはスポーツの世界のそれがよく知られているが、看護学、成人教育学などの学問分野、ベストジーニストといったファッション分野でもそうしたものを設けている場合がある。
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