USA-193の撃墜
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「RIM-161スタンダード・ミサイル3」の記事における「USA-193の撃墜」の解説
「USA-193」も参照 2008年2月14日にアメリカ政府高官は、打ち上げ直後から不具合が発生して軌道を外れていた偵察衛星USA-193 (NROL-21) をSM-3を用いて破壊すると発表した。衛星には燃料として毒性のあるヒドラジンが搭載されており、居住地区に墜落した場合に被害が出るのを懸念した処置であるとしている。衛星攻撃兵器 (ASAT) として設計されていないSM-3のソフトウェアは衛星攻撃用に最適化された。2月21日3:26 (UTC) に北太平洋に配置されたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「レイク・エリー」がSM-3を1機発射し、大気圏への再突入直前だった太平洋上高度247 kmにある衛星を撃墜することに成功した。この時の接近速度は22,783 mph(36,667 km/h)だった。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ディケーター」、「ラッセル」の他陸上、海上、衛星のセンサーも作戦に関与した。
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USA-193の撃墜
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「イージスシステム」の記事における「USA-193の撃墜」の解説
詳細は「USA-193」を参照 アメリカ国家偵察局が2006年12月に打ち上げた偵察衛星USA-193(NROL-21) は打ち上げ直後より制御不能に陥っており、2008年3月上旬に大気圏に再突入すると予想されていた。この衛星には姿勢制御用燃料として有害なヒドラジンが搭載されており、燃料タンクが破壊されず地上に落下した場合2ヘクタールが汚染されると見られた。燃料タンクを破壊し、さらに衛星破壊により発生するデブリの影響を最小限に止めるため、衛星が大気圏に突入する直前にSM-3を用いて破壊することが決定された。レイク・エリー (CG-70)、ラッセル (DDG-59)、ディケーター (DDG-73)の3隻のイージス艦がハワイ西の太平洋上に配置され、アメリカ東部標準時間2月20日22時30分(日本時間2月21日12時30分)に、レイク・エリーからSM-3ブロック1Aミサイルが発射され、高度247kmにおいて衛星を破壊することに成功した。この時の高度はそれまで公表されていたSM-3ブロック1Aミサイルの到達可能高度を60%以上上回っていた。
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