SLSミッション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 06:07 UTC 版)
2022年8月以降に打ち上げが予定されているアルテミス1号は、SLSとオリオン宇宙船の無人飛行になる予定である。このミッションでは、オリオン宇宙船を月周回軌道に投入し、月におよそ6日間滞在した後、地球に帰還する行程が組まれている。オリオンの帰還カプセルは、サービスモジュールから分離して、大気圏に再突入し、搭載されたパラシュートを使って地球に帰還する予定。このミッションは2019年に予定されていたが、さまざまな問題からたびたび延期され、最短で2022年8月の実施とされている。 2024年に予定されているアルテミス2号は、アルテミス計画では初の有人ミッションになる。4人のミッションクルーが乗ったオリオン宇宙船は地球を周回する軌道上で様々なテストを行ってから自由帰還軌道(英語版)に投入され、月を周回した後に地球に帰還する予定である。 2025年以降に予定されているアルテミス3号は、有人月面着陸を行うミッションとなる。このミッションに先立って、有人着陸システム(HLS)を軌道に投入する支援ミッションが行われる。この支援ミッションの後、月面に降り立つ初の女性と有色人種の宇宙飛行士を含む4人のクルーをのせたオリオン宇宙船が月に送られ、HLSとドッキングする。その後、2人のクルーがHLSに移動し、降下して月の南極付近に着陸する。着陸クルーは6.5日間を月面上で過ごし、少なくとも2回の船外活動を行う予定である。その後、HLSは月面から打ち上げられ、月の周回軌道で待機しているオリオン宇宙船とドッキングし、地球に帰還する予定である。 2026年に予定されているアルテミス4号は、月周回軌道上の月軌道プラットフォームゲートウェイに向かう有人ミッションとなる。事前にゲートウェイを構成する2つのモジュールが支援ミッションによって運ばれる予定である。
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