HIV侵入の機序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/26 02:50 UTC 版)
HIVが細胞に侵入するためには、以下の両方が必要である。 細胞表面にCD4が発現していること、 細胞表面に特定のコレセプター(共受容体 coreceptor)が発現していること 上記のコレセプターとしては、CXCR4とCCR5が知られ、これらは本来はケモカイン受容体として働くものである。どちらのケモカイン受容体を、コレセプターとして使用するかはウイルス株ごとに決まっており、それぞれ、以下のように言われるといわれる。 CCR5のみを使用するCCR5指向性HIV(R5ウイルス) CXCR4のみを使用するCXCR4指向性HIV(X4ウイルス) 両方を使用することができる二重指向性HIVがある。* CD4と上記のコレセプターを共に発現している細胞は以下のとおりである。 CD4とCXCR4を発現している細胞はT細胞である。 CD4とCCR5を発現している細胞はマクロファージである。 従って、HIVはこの2種類の細胞に感染する。
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