4/4拍子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 17:31 UTC 版)
今日、一般的に「ホーンパイプ」と言われているもので、ハード・シューズを履いて踊られることが多い。 4/4拍子のホーンパイプには2つのタイプがある。1つは『水夫のホーンパイプ』のような、均等な音符(イーブン)で、時々2/2拍子になり、スコットランドのダンスのリールと較べるとわずかに遅いもの。もう1つは『The Harvest Home』のような、付点音符ではねる感じ(バウンス)のもの。19世紀のホーンパイプの中には、この2つが混ざったものもある。 4/4拍子のホーンパイプは18世紀かそれ以前に生まれたが、ポピュラーになったのは19世紀初期のことで、その時代に多くの曲が作られた。アイルランドでは『The Groves Hornpipe』、『The Boys of Bluehill』という曲が、イングランドでは、タインサイド(Tyneside)のフィドル奏者兼パブ経営者のジェームズ・ヒル(James Hill, 1811年頃 - 1853年)が『The High Level Bridge』、『The Beeswing』、『The Hawk』、『The Omnibus』といった曲を作った。4/4拍子のホーンパイプはアメリカ合衆国でも人気があり、『ガーフィールドのホーンパイプ(President Garfield's Hornpipe)』という曲が作られた。 しかし、もっとも知られている曲は『水夫のホーンパイプ(The Sailor's Hornpipe、またはカレッジ・ホーンパイプ College Hornpipe、ジャックス・ザ・ラッド Jack's the Lad)』で、その旋律は、ヘンリー・ウッドの『イギリスの海の歌によるファンタジア』、ジョン・フィリップ・スーザの『ジャック・ター』、チャールズ・アイヴズの『ニューイングランドの祝祭日』第1曲「ワシントン誕生日」、マイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』第2部の最後、キース・エマーソンのアルバム『Honky』、さらにはマルクス兄弟の映画『我輩はカモである』、『ポパイ』などに使われている。
※この「4/4拍子」の解説は、「ホーンパイプ」の解説の一部です。
「4/4拍子」を含む「ホーンパイプ」の記事については、「ホーンパイプ」の概要を参照ください。
- 4/4拍子のページへのリンク