2007年10月欧州理事会
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「リスボン条約」の記事における「2007年10月欧州理事会」の解説
2007年10月18-19日の欧州理事会の会合において全加盟国の主に法学者が参加する協議の場はその役割を終えた。10月にリスボンにおいて IGC および欧州理事会の会合が開かれ、新条約を1992年のマーストリヒト条約、1997年のアムステルダム条約、2001年のニース条約といった過去の基本条約にならって「リスボン条約」とすることが決まった。新条約は同年12月に調印されることになった。欧州理事会の会合は議長国ポルトガル、同国首相ジョゼ・ソクラテスのもとで進められた。 この会合の最後に条約の調印に向けて寸前の協議が行われ、以下のことが合意された。 イタリアに配分される欧州議会の議席数を増加する。その一方で750人の議員定数の上限を守るなかで欧州議会議長を議員として数えないこととする。 ポーランドの求めに応じて、「ヨアニーナの妥協」の改定を実施する。また欧州司法裁判所の法務官にポーランド出身者を新たに任命する。ポーランド出身の法務官が加わることで、全体の人数は従来の8名から11名に増えることとなった。 オーストリアは学生定員に関する裁判所判決の効力停止を受けることになった。 ブルガリアはユーロのキリル文字への転写として、欧州中央銀行が求めていた “еуро”(エウロ)ではなく、 “евро”(エヴロ)とすることが認められた。
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