震源域・規模
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 02:18 UTC 版)
河角廣(1951)は常陸沖(北緯36.6°、東経141.5°)を震央と考えMK = 5.1としてマグニチュード M = 7.4を与えていた。 阿部勝征(1999)は房総半島における津波遡上高から津波マグニチュードをMt = 8.0と推定し、宇佐美龍夫(2003)も(北緯35.5°、東経142.0°)を震央としてM ≒ 8.0と推定しているが、陸地寄りのM 6 クラスの地震の説もあるとしている。 中央防災会議は羽鳥徳太郎(2003)などの推定津波遡上高に基づき断層モデルを推定し、地震モーメント M0 = 5.29 × 1021N・m、モーメントマグニチュード Mw = 8.5 と推定しており、竹内仁(2007)らは中央防災会議の断層モデルの滑り量を1.2倍にすると津波遡上高を最も良く再現できるとしている。 宮城県沖から八丈島に至る約600kmの広範囲で津波被害が見られ、特に八丈島では遡上高8-10mと推定され、今村・飯田の津波規模で m = 3.5 と推定されている。 地震調査研究推進本部による「三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価」では1611年慶長三陸地震、1896年明治三陸地震および2011年東北地方太平洋沖地震(一部)と共に「三陸沖北部から房総沖の海溝寄りのプレート間地震(津波地震)」の一つと評価している。
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