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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 18:45 UTC 版)
愛憎(あいぞう)。「愛することと、憎むこと」である。愛と憎しみを一対、ワンセットにした表現。人は、子供のころは、ある対象に対して愛ばかりを感じたり、反対に憎しみばかりを感じるが(心理学用語で言う「スプリッティング」な状態)、大人になると成長してアンビバレントになり、同じ対象Aに対して、愛情を感じつつも、同時に憎しみを感じる、という状態にもなる。こういう状態を日本語では昔から、「愛憎相半ばする」(あいぞう あいなかば する)と言う。大人の男女の恋愛では、相手を深く愛すれば愛するほど、相手のちょっとした言葉や態度が自分の心のやわらかいところ、一番痛いと感じるところにグサリと刺さるように感じられて、(愛しているはずなのに)同時に強い憎しみも感じるものである。恋人同士だけでなく、結婚した男女(夫婦)でも、「愛憎相半ばする」状態の人々は多い。夫婦は一般に、愛し合っているのか?、憎みあっているのか?、と言うと、大抵の夫婦は、「愛し合いつつ、憎みあっている」わけであり、別の言い方をすると「愛しているからこそ、憎んでいる」。 「嫌悪(けんお)」とは、「憎み嫌うこと」である。「憎しみ」や「憎悪」とほぼ同義語であるが、やや程度が軽いものを指すことが多い。「厭悪(えんお)」とも。 「毛嫌い」は、「(鳥獣が相手の毛なみによって 好き/嫌い することから)何という理由もなく、ただ嫌うこと」である。
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