軍事警察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 14:12 UTC 版)
特警隊の主な任務は、沿革の通り、海軍占領地での陸軍憲兵の代用である。海軍軍法会議での訴追対象となる海軍軍人・軍属の犯罪や在留民間日本人の犯罪、現地人や捕虜による軍律違反行為の捜査、取り締まりを行った。軍律違反捜査の一環として防諜活動も行った。なお、現地人による一般刑事事件は管轄外で、海軍民政部の指揮下の現地警察組織が捜査を行った。 現地人による反日本軍的な言動の状況など様々な治安情報の収集を行い、現地人社会にスパイを潜入させて内偵するなどの手段も用いた。逮捕したスパイ容疑者に対して、鞭打ちなどの拷問を加えた例もある。民政部指揮下の現地警察が、特警隊に協力して軍律違反事件の捜査を行うこともあった。特警隊の捜査の結果を基に、軍法会議・軍律会議での訴追が行われた。起訴の有無は、事実上は特警隊の捜査調書によって決まっていた。 軍法会議・軍律会議で死刑が確定した者について、刑の執行を担当することもあった。さらに、こうした正規の手続きを経ないで処刑した事例もあった。 ポンティアナックにおいては、住民多数を抗日活動容疑で逮捕、拷問のうえ処刑したポンティアナック事件で中心的役割を果たしたとされる。
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