計画の位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:38 UTC 版)
中国人民解放軍の最高意思決定機関は国務院(内閣)ではなく、国家中央軍事委員会であるが、1997年まで中央軍事委員会常務副主席であった劉華清が、鄧小平の意向に従って打ち出した方針と言われる。通例、中央軍事委員会主席は中国共産党中央委員会総書記が兼任するので、副主席は事実上軍のトップである。陸軍主導の中国人民解放軍にあって、劉華清は異例の海軍出身の副主席であり、当然海軍の最高実力者でもあった。鄧小平も劉華清も引退したが、中越戦争で陸・空軍近代化が、台湾海峡危機で海軍の近代化・強化が重要な事、及び米海軍が台湾武力併合の障壁になる事は誰の目にも明らかになり、計画の方向性の正しさが実証された為、現在も継続して推進されている[要出典]。 但し当然の事ながらこれら第一、第二列島線概念は公式に対外的にアナウンスされた方針ではなく、あくまで人民解放軍内部の国防方針である。 同副主席が掲げた海軍建設のタイムスケジュール 「再建期」 1982-2000年 中国沿岸海域の完全な防備態勢を整備 ほぼ達成済み 「躍進前期」 2000-2010年 第一列島線内部(近海)の制海権確保。 「躍進後期」 2010-2020年 第二列島線内部の制海権確保。航空母艦建造 「完成期」 2020-2040年 アメリカ海軍による太平洋、インド洋の独占的支配を阻止 2040年 アメリカ海軍と対等な海軍建設
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