自叙伝とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 文芸 > 伝記 > 自叙伝の意味・解説 

じじょ‐でん【自叙伝】

読み方:じじょでん

自分生い立ち・経歴などを、ありのまま自分書いたもの。自伝

「自叙伝」に似た言葉

自伝

(自叙伝 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 04:00 UTC 版)

ベンジャミン・フランクリン1793年の自伝の初版の表紙

自伝(じでん、: autobiography)は、人が自分自身の眼から見た自分の生涯、人生を記述したものを言う。自身による伝記自叙伝(じじょでん)。

概要

自伝の英語表記である autobiography は、ギリシア語αὐτός (-autos/自分) + βίος (-bios/生命) + γράφειν (-graphein/書く) から由来した言葉である。

一般的な、他者による伝記は通常、非常に広範囲にわたる資料や視点を基にしている。しかし、自伝は、完全に執筆者である本人の記憶、回顧、回想に基づいており、資料を利用するとしても記憶の補助としてであるという点で一般の伝記とは異なっている。古代ギリシアローマでは、こうした性格の書き物を、アポロギア(apologia)と称した。本質的にそれは、内省というよりも、自分の採った政治的な言動についての自己弁明の書であったからである。アウグスティヌスは、彼の自伝的著述に「告白」(Confession 、信仰告白)という表題をつけた。ジョン・ヘンリー・ニューマンの自伝は、まさに彼の人生の自己弁明であった。ジャン・ジャック・ルソーもまたこのタイトルを踏襲した。自伝というものを一般的に広めたのはベンジャミン・フランクリンである。

漢字圏では、前漢司馬遷が「史記」で最後の章に「太史公自序」を置き、解説と自伝を兼ねた。続いて班固が「漢書」でそれを踏襲し「叙伝」を最後に置いた。

回顧録との違い

ローマ帝国時代の弁論家リバニウス(Libanius,314-393)は、彼の弁論のひとつとして、人生の回顧録(自伝)を作ったが、それは公にする類の物ではなく、自身の研究の内だけで読まれたであろう文芸的な物であった。

回顧録(回想録)と自伝とは少々異なる。自伝がその人物の「人生や生涯」に焦点を当てるのに対して、回顧録は、自身の記憶や見解および感情に重点を置いて、より狭い範囲(特定の事象や事件)について述べられる。

近代の回顧録はしばしば、過去の日記手紙写真を基にしている。

1980年代頃までは、著名人以外が回顧録を書いたり出版したりすることは稀だった。しかし、『アンジェラの灰』や『 The Color of Water 』といった回顧録が好評を博し、多くを売り上げたことにより、多くの人々がこのジャンルに手を染めることとなった。

自伝の研究

20世紀前半のドイツ哲学者ゲオルク・ミッシュに『自伝の歴史』(Geschichte der Autobiographie)という大部の研究書がある。1907年から刊行開始で、最後の巻が1969年に出ている。日本語訳はまだない。その他、フィリップ・ルジェンヌの『フランスの自伝 自伝文学の主題と構造』(叢書・ウニベルジタス 法政大学出版局 1995年)、同『自伝契約』(水声社 1993年)など、数は多くないが、人間の自己認識の具体例として自伝を研究する動きがある。

著名な自伝

関連項目


自叙伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:36 UTC 版)

ちゃんもも◎」の記事における「自叙伝」の解説

イマドキ明日満たされるなんてありえない。だから、リスカの痕ダケ整形した死ねると思ってた。』(2014年11月7日ワニブックス) - 竹内桃子名義

※この「自叙伝」の解説は、「ちゃんもも◎」の解説の一部です。
「自叙伝」を含む「ちゃんもも◎」の記事については、「ちゃんもも◎」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「自叙伝」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「自叙伝」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



自叙伝と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「自叙伝」の関連用語






6
ある心の自叙伝 デジタル大辞泉
74% |||||





自叙伝のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



自叙伝のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの自伝 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのちゃんもも◎ (改訂履歴)、イングリッド・バーグマン (改訂履歴)、クリッシー・ハインド (改訂履歴)、ジェナ・ジェイムソン (改訂履歴)、いじめられっ子のチャンピオンベルト (改訂履歴)、ケリー・カトーナ (改訂履歴)、カラミティ・ジェーン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS