禁色 (小説)
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『禁色』(きんじき)は、三島由紀夫の6作目の長編小説。『仮面の告白』と並ぶ代表的な男色小説で、三島が20代の総決算として書いた作品である[1]。女に裏切られ続けた老作家が、女を愛せない同性愛者の美青年と共謀して、女への復讐を企てる物語。老作家の指示どおり動いていた青年が次第に女なるものと向き合い、自分の意志で生きはじめる過程を通じ、精神と肉体、芸術家と芸術作品の関係性が描かれている[1][2]。
- ^ a b c d 「『禁色』は廿代の総決算」(図書新聞 1951年12月17日号)。27巻 2003, pp. 474-に所収
- ^ a b 山中剛史「二人の〈私〉に対話させた芸術論」(太陽 2010, p. 47)
- ^ a b c 「第三章 問題性の高い作家」(佐藤 2006, pp. 73–109)
- ^ a b c d e f 野口武彦「解説」(禁色文庫 1988, pp. 574–580)
- ^ a b 野口武彦「禁色」(旧事典 1976, pp. 123–125)
- ^ 井上隆史「作品目録――昭和26年」(42巻 2005, pp. 395–397)
- ^ a b c d e 「解題――禁色」(3巻 2001)
- ^ a b 佐藤秀明「禁色」(事典 2000, pp. 97–100)
- ^ a b 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
- ^ 井上隆史「作品目録――昭和27年-昭和28年」(42巻 2005, pp. 398–403)
- ^ a b 「あとがき――『禁色』」(『三島由紀夫作品集3』新潮社、1954年4月)。28巻 2003, pp. 107–108
- ^ 久保田裕子「三島由紀夫翻訳書目」(事典 2000, pp. 695–729)
- ^ a b c 「堂々めぐりの放浪」(毎日新聞 1953年8月22日号)。28巻 2003, pp. 173–175
- ^ 「『豊饒の海』について」(毎日新聞 1969年2月26日)。35巻 2003, pp. 410–412
- ^ 「『禁色』創作ノート」(3巻 2001, pp. 575-)
- ^ a b 「I」(オール讀物 1987年1月号)。野坂 1991, pp. 5–76
- ^ 福島次郎『三島由紀夫―剣と寒紅』(文藝春秋・1993年)
- ^ 三島由紀夫「木村徳三宛ての書簡」(昭和24年12月16日付)。38巻 2004, pp. 490–493
- ^ 「作家白描――三島由紀夫」(木村 1995, pp. 143–168)
- ^ Japan Journals: 1947-2004 by Donald Richie
- ^ 「第五回 多面体としての性」(徹 2010, pp. 63–75)
- ^ a b c d e 「戦後派ならぬ戦後派三島由紀夫」(本多・中 2005, pp. 97–141)
- ^ 中村光夫「創作合評」(群像 1953年9月号)。
- ^ 臼井吉見・中村光夫「対談・三島由紀夫」(文学界 1952年11月号)。『日本文学研究資料叢書 三島由紀夫』(有精堂、1972年7月)に所収。事典 2000, pp. 98–99、佐藤 2006, p. 77
- ^ 石原慎太郎「『禁色』試論―描かれざるカタストロフ」(国文学 1976年12月号)。佐藤 2006, p. 77
- ^ a b 花田清輝・河上徹太郎・椎名麟三「創作合評」(群像 1951年11月号)。禁色文庫 1988, p. 575、事典 2000, p. 99、佐藤 2006, p. 77
- ^ 「十八歳と三十四歳の肖像画」(群像 1959年5月号)。31巻 2003, pp. 216–227に所収
- ^ 埴谷雄高、武田泰淳、野間宏、中村真一郎、梅崎春生、寺田透、椎名麟三との座談会「小説の表現について」(序曲 1948年12月号)。野口 1968, p. 139
- ^ 「第五章 『古典主義』の時代――『愛の渇き』から『潮騒』まで」(野口 1968, pp. 119–146)
- ^ a b 「朝日新聞コラム――漂流 本から本へ 第三章 デビュー前夜――三島由紀夫『禁色』」筒井 2011, pp. 128–136
- ^ a b 「15 『みづうみ』と『眠れる美女』」(瀧田 2002, pp. 122–131)
- ^ 川端康成「三島由紀夫宛ての書簡」(昭和26年8月10日付)。三島往復書簡 2000, pp. 71–72に所収
- ^ a b 三島由紀夫「県洋二宛ての書簡」(昭和29年12月14日付)。補巻 2005, pp. 197–198
- ^ a b 「美しいと思ふ七人の人」(それいゆ 1954年2月号)。28巻 2003, pp. 245–247
- ^ デヴィッド・シルヴィアン「禁じられた色彩」(ヴァージン・ジャパン、1983年)、坂本 1993にも所収
- 1 禁色 (小説)とは
- 2 禁色 (小説)の概要
- 3 作品背景
- 4 作品評価・研究
- 5 幻の映画化
- 6 脚注
「禁色 (小説)」の例文・使い方・用例・文例
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