社会文化的要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 23:07 UTC 版)
「痩せ」を賞賛する社会的風潮も、摂食障害が増えている一要因である。日本の女子高校生を対象にした調査では、全体の約9割が 「今より痩せていなくてはならない」と答え、痩せているほうがより良いとする社会風潮の影響を受けていることがわかった。現代は飽食の時代であり、痩せていることは克己心、禁欲、美しさ、高い精神性などの隠喩が込められている。拒食症や過食症は基本的には同質の病の異なる現れ方と考えられている。過食は基本的には拒食のリバウンドであり、痩せていたい人達なのである。社会文化的影響は摂食障害の発症に深く関与している。
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社会文化的要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:45 UTC 版)
社会文化的要因はANの発症に深く関与している。メディアにおいてやせた女性、元気で快活な女性が賞賛され、内面よりも外見を重視するような風潮はANの発症の大きな要因であろう。実際に12~21歳の2862人の思春期少女を18か月間追跡調査したところ、90人が摂食障害を新たに発症したが、発症に関与した因子として一人で食事をすること、少女雑誌をよく読むことやラジオをよく聴くことが挙げられたという研究もあり、スリムな体型に高い価値を置くという現代の社会背景の影響がうかがわれる。 芸能界やモデル業界などの美を競う業界や、痩せていることが重要だと考えられているスポーツ選手においてANにかかる患者がいることが注目を集めている。2006年にはファッションモデルのアナ・カロリナ・レストンが21歳の若さで死亡したことで話題となった。2007年にはイタリアでの拒食症啓発キャンペーンポスターにモデルのイザベル・カロが出演。極端に痩せたヌード姿をさらし、細身の体形が常識とされていたファッションモデル界に一石を投じた。カロは13歳の頃から拒食症に苦しみ、撮影時の身長は165cm、体重は30kgだった。2010年に死去。
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