珪肺
読み方:けいはい
別名:珪肺症、シリコシス
英語:Silicosis
ケイ酸(シリカ)の粉塵を吸い込み、肺に沈着することで罹患する肺の炎症。
呼吸によって吸い込んだ異物は、通常、咳や喀痰などの形で外部に排出しようする機能がはたらく。ケイ酸の粉塵は肺の深部まで吸い込まれて、排出されずに沈着することが多い。沈着したシリカの粉塵に対して、細菌などを捕食・排除する「マクロファージ」が酵素を放出するが、これによって肺の組織にコブ状の跡ができる。
長年にわたってケイ酸粉塵を吸い込み続けることによって、肺にできた跡は結合して大きくなる。ある程度の大きさになると肺の呼吸機能に障害が生じる。
珪肺は職業病として古くから知られ、鉱山作業や石切り、研磨、ガラス製品・陶器製造の製造などに長年従事する人に発症しやすい。特にサンドブラスト加工を行うなど、粉塵の発生しやすい環境にある場合、比較的短期間で珪肺が発症することも多い。
珪肺は完治できない「不可逆的な疾患」、すなわち「不治の病」であると言われる。職業環境の改善と早期発見、罹患が発見された場合には病気の進行を遅らせるための措置などを必要とする。
ちなみに、鉄の粉塵を長年にわたり吸い込み続けることで炎症を起こすことを「鉄肺」という。
別名:珪肺症、シリコシス
英語:Silicosis
ケイ酸(シリカ)の粉塵を吸い込み、肺に沈着することで罹患する肺の炎症。
呼吸によって吸い込んだ異物は、通常、咳や喀痰などの形で外部に排出しようする機能がはたらく。ケイ酸の粉塵は肺の深部まで吸い込まれて、排出されずに沈着することが多い。沈着したシリカの粉塵に対して、細菌などを捕食・排除する「マクロファージ」が酵素を放出するが、これによって肺の組織にコブ状の跡ができる。
長年にわたってケイ酸粉塵を吸い込み続けることによって、肺にできた跡は結合して大きくなる。ある程度の大きさになると肺の呼吸機能に障害が生じる。
珪肺は職業病として古くから知られ、鉱山作業や石切り、研磨、ガラス製品・陶器製造の製造などに長年従事する人に発症しやすい。特にサンドブラスト加工を行うなど、粉塵の発生しやすい環境にある場合、比較的短期間で珪肺が発症することも多い。
珪肺は完治できない「不可逆的な疾患」、すなわち「不治の病」であると言われる。職業環境の改善と早期発見、罹患が発見された場合には病気の進行を遅らせるための措置などを必要とする。
ちなみに、鉄の粉塵を長年にわたり吸い込み続けることで炎症を起こすことを「鉄肺」という。
けい‐はい【×珪肺】
珪肺
珪肺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 18:21 UTC 版)
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