炉材料とは？ わかりやすく解説

読み方：ろざいりょう

トカマク型装置では高温プラズマを磁場により閉じ込めているが、閉じ込めが完全ではないので、漏れ出るプラズマなどは真空容器を照射することになる。将来トカマク型装置が核融合炉になることを考えると、真空容器は核融合炉という重量物の一部であるとともに、高温炉心プラズマからの中性子照射に耐える必要がある。高温にならないよう熱伝導性に優れ、高温になっても重量物が支えられる強度を維持することができ、中性子照射によって放射化しにくい材料を開発する必要がある。閉じ込めの改善とともに材料の開発が核融合炉の実現を早めると言える。ジルカロイという合金材料が開発されて原子炉ができたように、核融合炉の実現に向けてフェライト鋼という金属材料が開発されている。フェライト鋼は磁石などで既に使われているが、核融合炉材料としての改良が加えられている。