湖水爆発
英語:Limnic eruption
火山の噴火口にできた火山湖に蓄積した二酸化炭素が流れ出ること。水中の二酸化炭素の量が増加することで爆発が起きるとされているが、2013年現在、爆発の引き金などの詳細は解明されていない。
湖水爆発が生じた場合、湖中に含まれていた大量の二酸化炭素が外部に放出され、周辺大気中の二酸化炭素濃度が上昇する。1986年、カメルーンの二オス湖で起きた湖水爆発では、近隣に住む約1800人が犠牲になった。二オス湖のように湖水爆発を起こす可能性のある湖は世界でも少数で、ニオス湖のほかにカメルーンのマヌーン湖とルワンダのキブ湖などがある。
2013年現在、湖にパイプを通して二酸化炭素を人工的に排出させる対処を行ってきた。日本政府は政府開発援助を通して、パイプやポンプの設置に貢献している。
こすい‐ばくはつ【湖水爆発】
湖水爆発
湖水爆発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 05:09 UTC 版)
湖の底では、火山活動の影響などから二酸化炭素やメタンガスなどが発生している。カメルーンのニオス湖などでは、有毒性のあるガスが発生して人命が失われたケースがあり、湖水爆発の危険性があると指摘されている。ルワンダ政府の依頼によりスイスの研究所によるガス抽出試験が行われており、ルワンダ政府はDane Associates社とルワンダ投資グループにより計7,500万kWのメタン発電を計画している。
※この「湖水爆発」の解説は、「キブ湖」の解説の一部です。
「湖水爆発」を含む「キブ湖」の記事については、「キブ湖」の概要を参照ください。
- 湖水爆発のページへのリンク