どくせい‐がく【毒性学】
読み方:どくせいがく
⇒毒物学
毒性学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/30 07:32 UTC 版)
毒性学(どくせいがく、Toxicology)とは、毒性、すなわち物質等による生物への悪影響に関する科学の分野である。具体的には、物質の種類や物理的・化学的性質と毒性との関係、毒性による症状およびその治療法、生物体内で毒性が発現する機序などを対象とし、物質のほかに放射線や紫外線などの物理的作用を対象に含める場合もある。一般に毒あるいは毒物、毒薬などという場合には毒性(特に急性毒性)が強い場合をいうが、毒性学の対象にはそれ以外の物質(たとえ食塩や砂糖でも大量に摂取すれば毒性がある)も含める。薬学、医学あるいは獣医学の1分野である。特に医薬品はその効力とともに強い毒性も併せ持つことが多く、開発に当たっては毒性を明らかにすることが不可欠である。また化学物質の法的規制の基礎を科学的に研究する分野<レギュラトリ・サイエンスRegulatory science>の中でも重要な位置を占める。
- ^ "Possibilities for a new approach to chemicals risk assessment -- the report of a FRAME workshop", Altern Lab Anim., 34(6), 2006, pp621-49
- ^ a b 経済産業省 「GHSによる健康有害性分類にかかる技術上の指針」 閲覧2012-9-22
- ^ 経済産業省 「政府向けGHS分類ガイダンス(平成22年度改定版)」 93頁 閲覧2012-9-22
- ^ 日本銅センター・国立衛生試験所 「緑青(塩基性炭酸銅)の毒性」閲覧2012-9-22
- ^ アイオワ州立大学 MSDS Aspirin 閲覧2012-9-22
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