旧コース制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:50 UTC 版)
「東北学院中学校・高等学校」の記事における「旧コース制」の解説
ここでは、上記のコース制を導入する前の旧コース制について説明する。 1993年度まで高校1年生のクラスは中学からの内部進学者、高校からの入学者を混合したクラスであったが、1994年度以降高1のクラスは中学からの内部進学者と高校からの入学者を分けてクラス編成にするようになった。しかし、これは高校からの入学者を中学内部進学者に追いつかせたり、6年一貫のカリキュラムに合わせるための区別ではない。 高1では自然学級であるが、高2で文Iコース(私立大学文系、主に東北学院大学文系への推薦進学クラス。いわゆるエスカレーター進学を目指すコース。)、文IIコース(国公立・私立大学文系への受験を目指すクラス)、理コース(国公立・私立大学理系への受験を目指すクラス)にそれぞれの進学目標や成績によってクラスが分けられる。高3では、文系クラスは変わらないが、理コースが理I(私立大理系、主に東北学院大学工学部への推薦進学クラス。いわゆるエスカレーター進学を目指すクラス)、理II(国公立・私立大学理系への受験を目指すクラス)に分かれる。高2以降の推薦クラス(エスカレーター進学クラス)と受験クラスでは当然、教育内容が異なる。高2以降は中学内部進学者・高校からの入学者で混合クラスとなり、両者の違いで区別されたクラス編成とはならない。 東京都の国立・私立中高一貫校のように、6年で学ぶ内容を5年で終わらせ、残り1年を受験勉強や進路選択の考慮などにあてるといった教育カリキュラムの中高一貫校ではなく、むしろ中学、高校の教育は一般の公立中学・高校と同じように独立に近い。教育カリキュラムの実体は6年一貫ではなく、そのため、高校からの入学者を自校の6年一貫の教育内容に追いつかせたり、合わせたりするための特別な教育カリキュラムは必要なく、そのようなカリキュラムは存在しない。本校の中高一貫の実態は教育内容が6年一貫ということではなく、内部進学者は高校への入学試験がなくエスカレーター式進学ができるため、中学・高校を同じ学校で学ぶことができるといった程度である。高1段階での中学内部進学者と高校からの入学者のクラス編成の区別は別目的であり、教育内容が中学内部進学者クラスと高校からの入学者のクラスで異なるわけではない。 なお、進学せずに就職する生徒は無に等しい。 中学校の志願者減少に対処し定員を確保するため、2015年度から入試科目を現在の4教科(国語・算数・社会・理科)から2教科(国語・算数)に減らすことになっている。(2013年6月27日 教員会議決定) 文一、理一コースのものは系列の東北学院大学への進学が主となるが、成績優秀者は首都圏の私大などへの指定校推薦での入学も可能である。文二、理二コースの進学実績は国公立大に関しては100人程度、旧帝大である東北大には平均11人程度進学する。しかし、東大京大、旧帝大レベルへの進学者はほんの一握りであり、本校の卒業生のうち7割以上の者は下位・中堅大学へ進学する。1990年代中頃には東北大学に現役・浪人合わせて45名代の合格者を輩出したこともあったが、2015年3月の東北大学合格者は9名(うち現役は6名)にまで減少している。また、受験指導としての主力として放課後又は朝に受験科目の演習を行う講習が設置されている。
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