数寄屋造り
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 20:46 UTC 版)
数寄屋造り(すきやづくり)とは、日本の建築様式の一つ。一般的には茶事を好む者(あるいは広く和歌や生け花などを含めて風流を好む者)を「数寄者」と呼び、その好みにより母屋から独立して建てられた茶室のことをいう[1][2]。ただし多義的で、茶事を行うための場所という意味だけでなく、公家の自由な意匠を書院造に取り入れた意匠をいうこともあり、後者の場合は茶の湯とは必ずしも結びつかない[3]。大熊喜邦は「数寄屋」の名称は曖昧であるとして建築上の形式としては「茶式建築」の呼称を提唱した[1]。なお漢字では「数奇屋」と表記されることもある[1]。
- ^ a b c d e f g 高田 克巳「近世における規矩の展開(第二報) : 数奇屋について」『大阪市立大学家政学部紀要』第4巻第2号、大阪市立大学家政学部、1957年3月、15-21頁。
- ^ a b c 伊藤 喜雄. “数寄の美〜美しい天井〜”. 文化のみち橦木館. 2023年11月1日閲覧。
- ^ 近藤 康子「近代建築家の茶室論にみる茶の湯の生活空間に関する研究」、京都大学。
- ^ 澤田 和華子「近・現代数寄屋建築に関する考察」『Keio SFC journal』第3巻第1号、慶應義塾大学湘南藤沢学会、2004年3月、10-33頁。
- ^ a b c 増田 一眞. “日本の木造架構史 第9回 近世の茶室”. 公益社団法人日本建築士会連合会. 2023年11月1日閲覧。
- ^ a b c d “平成25年度 歴史的風致維持向上推進等調査「他地域講師招致による数寄屋等建築技術の職人育成研修実施方策の実践的検討 (神奈川県小田原市)」 報告書”. 国土交通省. p. 74. 2023年11月1日閲覧。
- 1 数寄屋造りとは
- 2 数寄屋造りの概要
数奇屋と同じ種類の言葉
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