さつぞう‐そし〔サツザウ‐〕【撮像素子】
読み方:さつぞうそし
撮像素子
【英】image sensor
撮像素子とは、レンズから入ってきた光を電気信号に変換する電子部品のことである。デジタルカメラを中心として、デジタル画像の撮影に用いられている。
撮像素子は光情報を記録可能な形式に変換するという点で、フィルム式カメラ(銀塩カメラ)のフィルムに相当する機能の一部を果たしている。撮像素子の表面には無数の受光素子が隙間なく並んでおり、レンズを通じて光を感知した受光素子は光を電気へ変換する。撮像素子そのものはモノクロであり、原色フィルターや補色フィルターなどのカラーフィルタを通すことによって色を再現することが可能となっている。
撮像素子の代表的な種類としては、CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサーなどがある。これらは一度で平面(二次元情報)を撮影することができるため、特にエリアイメージセンサーと呼ばれることがある。
撮像素子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 06:25 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動撮像素子(さつぞうそし)は、画像を電気信号に変換する素子。可視光だけでなく、赤外線や紫外線、X線に感度のある撮像素子などもある。
概要
光を光電効果による光電変換によって電気信号へ変換する素子の開発は、20世紀初頭からエレクトロニクスの発展と共に進み、20世紀初頭において既に機械式テレビジョンは一定の成功を収めた。テレビジョンに関してはその後、電子的に走査する撮像管により、全電子式テレビジョンシステムの送出側が完成した。
戦後は半導体エレクトロニクスの進歩により固体撮像素子が進歩した。まず、電荷結合素子(CCD)によるCCDイメージセンサが[注 1]、続いてCMOSイメージセンサも開発された。現在では、カラーフィルタの不要なFoveon X3、有機薄膜撮像素子[1][2]、開口度の大きさなどが特長の背面照射型CCD、などが開発されている。
X線撮像素子
フラットパネルディテクター(FPD)がレントゲン写真の撮影に使用される[3][4]。
脚注
注釈
- ^ イメージセンサへの応用が特に中心的であるため、CCDといえばイメージセンサ、といったように思われがちであるが、シフトレジスタとして信号処理に使うなど、CCDの利用はイメージセンサに限られない。
出典
参考文献
- G.F., アメリオ (1974年4月). “画期的な半導体“電荷結合素子””. サイエンス: 30.
関連項目
- 撮像素子のページへのリンク