振付とは? わかりやすく解説

556の専門辞書や国語辞典百科事典から一度に検索! Weblio 辞書 ヘルプ

ふり‐つけ【振(り)付(け)】

読み方:ふりつけ

舞踊などで、音楽歌詞合わせてする動作考案し演技者教えること。


振付師

(振付 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 00:14 UTC 版)

バレエ

振付師(ふりつけし、: choreographer)は、振付(ふりつけ、: choreography)を専門に行う者をいう。歌舞伎舞踊日本舞踊のような伝統芸のほか、バレエダンスの振付をする者も含まれる。バレエやダンスの世界では振付家と呼ぶことが多い。ショウビズ界では英語の音訳でコリオグラファーと呼ぶこともある。

振付と振付師

振付(コリオグラフィー)は、動作を行う際の人体の構成(ポーズ)や動作の流れの構成を行う芸術の一種である[1]。ある瞬間の体のポーズや、それらにつながる一連の動きを構成することを指す。また振付作業の結果にできる一連のダンスの構成も含まれる。 ダンスの世界以外に、映画スポーツ・身体表現の分野でも用語として使用されている。

大まかにいって、振付作業は動作の順序、リズム、強調すべき点を考慮して行われている。

なお振付師という日本語は日本舞踊の振付職人として享保年間にはすでに成立していたが、英語の "Choreographer" という言葉は意外に新しく、1930年代半ばから、米国へ移住したジョージ・バランシンによってミュージカル映画の世界で広められたのが始まりである[2]バレエの世界では振付家は芸術監督を兼務することが多く、ダンサーに対して振付指導を行いながら舞台全体の演出も行っている。

振付の記録・舞踊譜

振付は、ダンスを振付創作したダンサー・振付師から他のダンサーたちへ、口伝や手取り足取りの指導、あるいは見よう見まねで伝えられる。世界中で古くから伝えられている舞踊・ダンスは、こうして年長者から次世代へ代々伝わってきた。しかしフランスイタリアなど西洋で舞踏会が盛んになり、ダンスの複雑化やダンスの教養化が起こった17世紀以降、ダンスを紙に記録し印刷物などで普及させる試みが始まる。

バレエコンテンポラリー・ダンスなど西洋の舞台芸術ではこの時以来、音楽を楽譜に写すように、ダンスの振付を抽象化し、シンボル的動作、回数、ステップの踏み方などの要素に分解し紙面に記録するダンス・ノーテーション(Dance notation、舞踊記譜法)を発達させてきた。

これは記録のみならず、ダンス教育や練習、ダンス研究などに利用されている。たとえば有名ダンサーのダンスを記録し後世に舞踊譜として振付を残すことで、後の時代の人々がこれに基づいてダンスを再現したり練習材料にしたり新たな振付の参考にしたり、研究者が過去のダンサーや振付師たちの研究・分析・批評に使うなどしてきた。

また舞踊譜は民族舞踊の記録など、文化人類学の世界でも利用されている(舞踊民族学)。日本でも明治以来、長年にわたり日本舞踊各流派の踊りや各地方の踊りを舞踊譜に記録することが、各流派の人々や舞踊研究者の間で行われてきた。

現代の西洋の主なダンス・ノーテーションには、20世紀に入り確立した

などがある。日本では、各流派や研究者による独自の採譜法がいろいろあるほか、東京文化財研究所が五線譜のような「標準日本舞踊譜」をまとめているが、読むのが難しい上同じ演目でも実は流派ごとの踊り方の違いがあるなどの理由からあまり普及していない[3]

映像機器などの発達後、振付の記録や教育は写真映画ビデオなどでも行われ、モーションキャプチャーによる記録も行われている。

即興

事前に練習した動作だけでなく、即興インプロヴィゼーション)も振付の技法のひとつである。即興はダンスの練習やワークショップなどにも利用される。

主な振付師

日本

J-POPの主な振付師

脚注

  1. ^ 英語の「コレオグラフィー」は、Choreo (ダンス)+ graphy (書く・構成する)の合成である。
  2. ^ それ以前は仏語chorégraphe (振付師)という言葉があるだけで、英語には該当する言葉がなかった。choregraphistという用語もあったが、最終的にバランシンの提唱したchoreographerが普及した。
  3. ^ 朝日新聞大阪本社版2007年5月19日文化面「舞踊をデジタル記録」

より詳しい文献

  • Blom, L, A. and Tarin Chaplin, L. (1989) The Intimate Act of Choreography. Dance Books. ISBN 0-8229-5342-0
  • Ellfeldt, L. (1998) A Primer for Choreographers . Waveland Press. ISBN 0-88133-350-6
  • Minton, S, C. (1997) Choreography: A Basic Approach Using Improvisation. Human Kinetics . ISBN 0-88011-529-7
  • Tufnell, M. and Vaughan, D. (1999) Body Space Image : Notes Toward Improvisation and Performance. Princeton Book Co. ISBN 1-85273-041-2
  • Smith-Autard, J, M. (200) Dance Composition. Routledge. ISBN 0-87830-118-6

外部リンク


「振付」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', ''];function getDictCodeItems(index) {return dictCodeList[index];}

すべての辞書の索引

「振付」の関連用語











振付のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable() {return sideRankTable;}

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



振付のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの振付師 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS