せいべつ‐てきごうしゅじゅつ〔‐テキガフシユジユツ〕【性別適合手術】
性別適合手術
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性別適合手術(せいべつてきごうしゅじゅつ、英語: gender-affirming surgery)とは、性別移行を望む者が自身の性同一性に一致するように自分の身体的な性的特徴を変えるために行う外科的手術のこと[1]。主に外科的手法による内外性器に関する手術を指し、英語では「Gender-affirming surgery (GAS)」または「Sex Reassignment Surgery (SRS) 」と呼ぶ。日本語では性別再割り当て手術(性別再割当手術)などの名称もある。性転換手術という呼び方は不適切とされている[2]。日本GI(性別不合)学会や日本精神神経学会では「性別適合手術」を正式な名称として用いている。
- 1 性別適合手術とは
- 2 性別適合手術の概要
性別適合手術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 17:42 UTC 版)
外科的手法によって本来の性(性の自己意識)に合わせて形態を変更する手術療法のうち、内性器と外性器に関する手術を「性別適合手術」(sex reassignment surgery、SRS) という。 FtM に対しては、子宮卵巣摘出術、膣粘膜切除・膣閉鎖術、尿道延長術、陰茎形成術がある。MtF に対しては、精巣摘出術、陰茎切除術、造膣術、陰核形成術、外陰部形成術がある。 FtM では子宮卵巣摘出、MtF では精巣摘出によって、生殖能力(子供をつくる能力)は永久的に失われる。これは不可逆で、もとに戻すことはできない。男性または女性としての新たな生殖能力も得られない。また、骨粗鬆症などの可能性から、ホルモン療法は生涯にわたって継続すべきものとなる。 手術の正式名称手術療法は、過去には「性転換手術」とも呼ばれてきたが、現在では「性別適合手術」が正式な名称として用いられている。原語は、英語の sex reassignment surgery であるが、“reassignment” は『再び割り当てる』という意味で、日本語訳として「性別再割り当て手術」「性別再判定手術」「性別再指定手術」がある。日本のGID学会、日本精神神経学会は「性別適合手術」を用いている。change(転換)を用いた「sex change surgery」という英語は用語として存在しない。 「性転換」という言葉生物学においての「性転換」という用語は、雌雄いずれかに決定していた動植物の個体が生態として反対の性の機能を得ることに用いられる。また、当事者の性の同一性は生来から一貫しており、当事者は性別を『転換、チェンジ (change)』するものではないとして「性転換」という言葉を嫌うことがある。他に使われる用語として「性の移行、性別移行 gender shift」「性別再割り当て、性別再割当 sex reassignment」「性別再判定」「性別再指定」がある。
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