後期官房学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 14:47 UTC 版)
後期においては、大学での「官房学」講座設置を背景に盛んになったことから、官僚養成講座のための教科書として執筆された著作が多くなった。内容も総合的・体系的な理論を備えたものへと発展し、財政学や経済政策から区別された「ポリツァイ学」(警察学、Polizeiwissenschaft)の創始をめざした。また、自然法哲学や啓蒙思想の影響が及んだことにより「君主を拘束する法」観念の形成も見られ、ポリツァイ(行政)はもはや君主の財政的利益のためではなくひたすら国家目的としての福祉の実現に直接的に奉仕することが要求されるようになった。 この時期の学者に、ヨハン・ハインリヒ・ゴットロープ・ユスティ(Johann Heinrich Gottlob Justi, 1717年 - 1771年)およびヨーゼフ・フォン・ゾネンフェルス(Joseph von Sonnenfels, 1732年 - 1817年)らがいる。
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