後の時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/23 01:07 UTC 版)
イングランドの学者であるフランシス・ベーコンによる1605年の著作である『The Advancement of Learning(英語版)』にまで観測記録はさかのぼることができ、その中では次のように述べられている。「また、火、その燃焼物と、ホタル(部屋全体を照らすほどの光を放つ)や、一部の動物が持つ暗闇の中で光る目、削ったり砕いたりしているときの棒砂糖、乗馬で酷使した馬の汗など、これらに見られる共通点は何なのだろうか。」また、1620年の著作である『ノヴム・オルガヌム』にも観測記録は確認でき、その中では次のように述べられている。「どのような砂糖でも固まっているかどうかに関係なく十分に硬ければ、暗闇の中で割ったり砕いたりすると光ることはよく知られている。」科学者であるロバート・ボイルもまた1663年に摩擦発光の研究に関する報告を出している。また、棒砂糖は使う前に砕く必要があり、砕く際に光る様子が観察できる。 1675年にパリで発生した摩擦発光現象は歴史的に重要なものであった。天文学者であるジャン・ピカールは気圧計を運んでいる際に暗闇の中で気圧計が光っていることに気が付いた。その気圧計内のガラス管内には水銀が完全には中を満たさない程度に入っていた。ガラス管を水銀が滑り落ちるたびに上部の何もない空間が光った。この発光現象を研究している際に、研究者によって低気圧下では静電気によって空気が光る場合があることが発見された。この発見によって電灯の可能性が示された。
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