対象の生死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 09:59 UTC 版)
君主崇拝は、崇拝の対象となる君主の生死に対する考えの違いによって性質が変わった。例えば天皇崇拝は、天皇の生前から始まっている。対してローマ皇帝の神格化は、一部を除いて死後に始まっている。前者の形態を「現人神」、後者の形態を「人物神」とした。また中国王朝のように儒教思想に基づく君主崇拝は、宗法とされキリスト教君主国家の国王は、王権神授説とされた。これらは、君主の死と共に神聖視が途絶えた。これは、次の君主が即位してしまうためである。つまり神から与えられた権威は、王位の相続と共に移ると考えられた。逆にインカ帝国では、君主は、死後も権威を持ち続けた。
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