学術的な研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 01:38 UTC 版)
男女のいずれかのアイデンティティを持たないXジェンダーが、アイデンティティの拡散・混乱ではなく固定的なあり様とみなせるかを考察した研究 では、当事者に対して自らの性自認について目標の姿を尋ねた自由記述のアンケートから、過渡型・揺曳型・積極型の3つのクラスタが抽出でき、過渡型と積極型は一つの固定的なアイデンティティであるとみなせる可能性を指摘している。 過渡型 男性あるいは女性のアイデンティティを持ちたいのであるが、現段階ではまだ自信が持てないため、明確に女性あるいは男性と自己定義できず過渡期にあり、現状では両性やどちらでもない性別であると自己を見なすありようである。 揺曳型 ジェンダー・アイデンティティが揺れているので、男性でも女性でもなく両性やどちらでもない性別であると自己を見なすありようである。 積極型 自己が規定されないジェンダー・アイデンティティであることに積極的な意味を見出しており、Xとしてのあり方を模索しているありようである。 一方、そういった分類とは異なり、Xジェンダー本人の一人一人の主観的体験を焦点に合わせた研究もされている[要出典]。例えば、出生時に割り当てられた性別では生きようとは思わないが、他方の性別がよいというわけでもないためXジェンダーだと名乗るといった場合や、その時々によって自らが認識する性別が男性と女性とで変わっていく、あるいは男性でも女性でもないという時があり、そのためXジェンダーだと名乗る場合がある。このような体験などからXジェンダーを名乗るに至るとされるが、分類されることだけでは分かることのできない、本人たちの生きてきた道に沿った人間理解の方法としてXジェンダーを理解することができるだろう。
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