外部性
外部性
外部性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/09 15:23 UTC 版)
交通ネットワークは、その利用者に便益を与えるのと同時に、非利用者に対しても正負両方の外部性を与えている。こうした外部性、特に負の外部性についての研究は交通経済学における一分野を形成している。 交通ネットワークによってもたらされる正の外部性として、消防・警察・救急などの緊急通報受理機関の提供を可能にすることや、集積の経済などが挙げられる。一方負の外部性は多岐にわたり、大気汚染、騒音、光害、交通安全への悪影響、地域コミュニティの分断、混雑(congestion、交通渋滞も含む)などが挙げられる。また気候変動に対して交通ネットワークが潜在的に与える悪影響は、現状の交通経済学に基づく分析では量的な評価は難しいとされるが、明らかな負の外部性として考えられる。 混雑とは、経済学者によって指摘される外部性である。交通における外部性は、移動によって生じた費用(または便益)が第三者によって負担されることによって発生するものであり、時には公共財の消費によっても発生する(外部性の発生に公共財が必要とは限らない)。外部性の例として、公共的に利用される大気が工業生産や交通輸送によって汚染され、大気汚染による費用が第三者によって負担されている時がある。
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