士々国の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 15:55 UTC 版)
志木 府介(しき ふすけ) 霖太郎と年の近い少年。父母を亡くし、遠くの村より母方の遠い親戚である志木家の養子となるべくやって来た。書物を好み、博識で礼儀正しい性格である。霖太郎とは似たような境遇であるためか意気投合し、親友となる。霖太郎と共に青風塾に通い、読み書きを習うなどしている。 差床 伊都(さしゆか いと) 士々国の家老・差床 繁正(さしゆか しげまさ)の8番目の息女。霖太郎とは同い年。非常にお転婆な性格で、竹刀を持って城下に現れては、様々な人々に剣の試合を申し込んでいる。少女ながら剣は強く、負け知らずであり、霖太郎や府介にも勝利している。様々な色の髪留めの紐を持っており、勝つ度に勝利の証として髪に付けている。また、府介と将来剣の試合を行うと約束した際には髪留めの紐を約束の証として渡している。耳聡い性格で、青風塾に霖太郎や府介がやってきた時にはいち早く訪れ、勝負を申し込んでいる。また肝試しに挑む霖太郎と府介の後を付いてきたり、浪人の尾行に誘ったりと、何かと2人にちょっかいを出している。いつか海を見たいと思っているが、伊都の兄・繁晴(しげはる)が海で戦死していることもあって、父に反対されている。青風塾にもよく顔を出しており、後には通うことにもなるが、剣術以外には興味が無いため、勉強の時は寝てばかりいる。 風庵(ふうあん) 山奥にある寺「青風寺」の住職。寺では寺子屋「青風塾」を開いており、霖太郎を始め子供達に読み書きや剣術を教えている。穏やかな老人で、子供達を温かく見守っている。霖太郎の話によれば、出家する前はどこかの名家の武士であったらしい。 鴨居 勘解由(かもい かげゆ) 山奥の神社をねぐらにしている浪人。飄々とした性格。15の時に初陣を迎えて以来、様々な戦を転々としてきた。戦で右目と肩をやられており、そのため右目に包帯を巻いている。式桜国の武将を知っていたりと、謎の多い人間。
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