和平交渉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:03 UTC 版)
「ウティカの戦い (紀元前203年)」の記事における「和平交渉」の解説
冬の間、カルタゴ軍は戦力の増強に努めた。ローマ軍への補給経路を遮断するために新たな艦隊が建造され、イベリアとリグリアからの傭兵の到着を待った。シュファクスが調停交渉を仲介したため、この間に戦闘は発生しなかった。ハスドルバルは、ローマがアフリカから、カルタゴがイタリアから陸軍を撤退させるという講和条件には同意していたが、戦力増強自体は中止しなかった。スキピオのシュファクスとの交渉は、このような講和によって平和を達成するためのものではなかった。当初、スキピオはヌミディアをローマ側につかせる謀略を隠蔽するためにこの交渉を使った。この交渉が成立しないことが分かっても、スキピオは使節団をヌミディア軍野営地に送り続けた。スキピオの目的は、第一には和平を望んでいるとカルタゴに誤解させることであり、第二は敵の配備・組織の偵察であった。使節団は、特に第二の目的のために慎重に選ばれ、カルタゴ軍・ヌミディア軍共に、野営地の小屋は主として木やアシ、および他の可燃性の材料で作られていると報告した。
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