同調式(後期型)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 16:34 UTC 版)
欧州では1904年(明治37年)頃より同調回路を有する普通火花送信機が増えてきたが、日本ではその導入がやや遅れている。 1908年(明治41年)、逓信省は日本周辺海域において海上移動の無線電報サービスを創業した。この年に開局した5つの海岸局(銚子JCS、大瀬崎JOS、潮岬JSM、角島JTS、落石JOI)と、10の船舶局(東洋汽船所属:天洋丸TTY、香港丸THK、日本丸TNP、地洋丸TCY、 日本郵船所属:丹後丸YTG、伊予丸YIY、加賀丸YKG、安芸丸YAK、土佐丸YTS、信濃丸YSN)に同調式の普通火花送信機を採用した。なお受信機も同調式となり、検波器はコヒーラではなく佐伯美津留技師が発明した磁気検波器を主力とした。 海軍省の無線機では1910年(明治43年)に完成した四三式無線電信機が、同調式の普通火花送信機と、同調式の黄鉄鉱検波器受信機である。
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