通訳
同時通訳 (simultaneous interpreting)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 22:59 UTC 版)
「通訳」の記事における「同時通訳 (simultaneous interpreting)」の解説
同時通訳は、話者の話を聞くとほぼ同時に訳出を行う形態であり、通訳の中でもいわゆる花形的な形式である。異言語を即座に訳す能力が必要とされるほか、相手の発言内容をある程度予測する必要もある。通例通訳者は、ブースと呼ばれる会場の一角に設置された小部屋に入り、その中で作業を行う事になる。通訳者の音声はブース内のマイクを通して聴衆のイヤフォンに届けられる。同時通訳作業は非常に重い負荷を通訳者に要求するため、2人ないしは3人が同時にブースに入り15分程度の間隔で交代する。頭を非常に使うため、休憩時はチョコレートのような糖分の高いものを即座に口に入れるという。時にはブース内の控えの通訳者が、単語の提供など訳出の協力もする。多言語間通訳が行われる国際会議で特に多用されるが、多言語地域であるヨーロッパでは通訳の需要のほとんどが同時通訳である。原則的に国際会議の場では、訳出し後の言語(アウトプット言語)は通訳者の母語であることが求められているが、日本人通訳者のみ例外的に他言語へのアウトプットも行い、それが認められている。日本語×他言語のハイレベルな通訳者が世界的に不足しているためである。
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