句構造文法
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句構造文法(くこうぞうぶんぽう、phrase structure grammar、PSG)は、句構造規則で定義された文法を指す用語としてノーム・チョムスキーが考案したもので[1]、エミール・ポストと Axel Thue が研究したかたちの書き換え規則の集まりである(ポスト正準系)。チョムスキー階層の文脈依存文法または文脈自由文法のみを指す用語として使うこともある。広義の句構造文法は「構成文法」(constituency grammar) とも呼ばれる。これは句構造文法が構成関係 (constituency relation) に着目したもので、依存関係 (dependency relation) に着目した依存文法と対比されるものだからである。
- ^ Chomsky, Noam 1957. Syntactic structures. The Hague/Paris: Mouton.
- ^ Matthews, P. (1981), Syntax, Cambridge, UK: Cambridge University Press, p. 71
- ^ Allerton, D. (1979), Essentials of grammatical theory, London: Routledge & Kegan Paul, p. 238
- ^ McCawley, T. (1988), The syntactic phenomena of English, 1, Chicago: The University of Chicago Press, p. 13
- ^ Mel'cuk, I. (1988), Dependency syntax: Theory and practice, Albany: SUNY Press, pp. 12-14
- ^ Borsley, R. (1991), Syntactic theory: A unified approach, London: Edward Arnold, p. 30
- ^ Sag, I.; Wasow, T. (1999), Syntactic theory: A formal introduction, Stanford, CA: CSLI Publications, p. 421
- ^ van Valin, R. (2001), An introduction to syntax, Cambridge, UK: Cambridge University Press, p. 86
- ^ Tesnière, Lucien (1959), Éleménts de syntaxe structurale, Paris: Klincksieck
- 1 句構造文法とは
- 2 句構造文法の概要
- 3 構成関係
- 4 依存関係
- 5 関連項目
句構造文法
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「終端記号と非終端記号」の記事における「句構造文法」の解説
詳細は「句構造文法」を参照 以下、単に「集合」とあるものは全て有限集合である。この理論では文法は一般に、記号列を別の記号列に置換できるものとして定義する生成規則の集合によって定義される。これらの生成規則は、文字列の生成やパースに使われる。それぞれの生成規則は、置換される記号列からなる ヘッド (左辺)と、置換する記号列からなる ボディ (右辺)を持つ。規則は、ヘッド → ボディ のような形に書く。例えば、規則 z0 → z1 は、z0 を z1 で置き換えることを表す。 1950年代に ノーム・チョムスキー によって提案された生成文法の古典的な形式では、文法 G は次のように構成される: 非終端記号 の集合 N {\displaystyle N} 終端記号(アルファベット) の集合 Σ {\displaystyle \Sigma } 生成規則 の集合 P {\displaystyle P} 。 P {\displaystyle P} の要素であるそれぞれの規則は次のような形をしている: ( Σ ∪ N ) ∗ n ( Σ ∪ N ) ∗ → ( Σ ∪ N ) ∗ {\displaystyle (\Sigma \cup N)^{*}n(\Sigma \cup N)^{*}\rightarrow (\Sigma \cup N)^{*}} ここで n ∈ N {\displaystyle n\in N} ここで ∗ {\displaystyle {}^{*}} は クリーネのスター(つまり、0個以上の並びを意味する)、 ∪ {\displaystyle \cup } は和集合を表し、よって ( Σ ∪ N ) ∗ {\displaystyle (\Sigma \cup N)^{*}} は0個以上の記号の並びを表す。つまり、左辺は少なくとも1つの非終端記号を含む。右辺が空列の場合は、誤解を避けるために Λ {\displaystyle \Lambda } , e {\displaystyle e} , ϵ {\displaystyle \epsilon } のような記号を使うことがある。 開始記号 s ∈ N {\displaystyle s\in N} 以上からなる4つ組 < N , Σ , P , s> {\displaystyle
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