個人株主とは？ わかりやすく解説

一般投資家の株主のこと。
法人株主や機関投資家と区別して呼ばれるものです。全上場会社の発行済み株式総数に占める個人株主（外国人株主を含む）の持株比率の推移をみると、第２次大戦直後には70％近くもありましたが、その後は低下の一途をたどり、1988年度末には過去最低の22.4％にまで低下しました。その後、多少は上昇しているものの、著しく低水準であることに変わりはありません。こうした現象は、「株主の法人化現象」と呼ばれますが、株式市場の価格形成機能の低下や、企業にとっての個人からの資金調達基盤の脆弱化を招きかねないなど、大きな問題をはらんでいます。個人株主を増やすために、株主優待制度の導入や拡充、最低取引単位の引き下げ、ミニ株取引の開始など、企業や証券会社もさまざまな取り組みを行っています。