併用の方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 23:27 UTC 版)
3.と4.を含めず1.と2.のみ、ないしは1.だけを狭義の「鉄道道路併用橋」とすることがある。 鉄道と道路が同一平面に併設され、鉄道と道路の走行域も共用となっているもの。現在の日本には江ノ島電鉄の神戸橋(ごうどばし)しか現存しない。同橋は併用軌道部分に存在するが、江ノ島電鉄線が鉄道路線であるため、短いながら日本で唯一の鉄道道路併用橋となっている。 かつては犬山橋(名鉄犬山線)、二子橋(東急大井町線)なども存在したが、道路交通量の増加に伴って渋滞の原因となる、鉄道に対して安全上の問題が生じる、などの理由から後に鉄道部分と道路部分が分離された。 原則として鉄道路線を道路上に敷設することはできないとされているが、所管官庁へ申請し、道路敷設の許可がなされれば敷設することができる。 鉄道と道路が同一平面に併設されるが、それぞれ走行区域が分離されているもの。レインボーブリッジ、おおさか東線(旧城東貨物線)の淀川橋梁(2013年に道路廃止)、長野電鉄長野線の村山橋、新潟交通電車線(1999年廃止)の関屋大橋、三江線(2018年廃止)の第一江川橋梁、六甲大橋など。 鉄道と道路が下部工を共有するが、上部工は分離されているもの。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの小貝川橋梁(もりやみらい橋)、利根川橋梁、北陸新幹線の新九頭竜橋(九頭竜川橋梁、建設中)、印旛大橋、新淀川大橋など。 鉄道と道路が、上下に分離して敷設される場合。瀬戸大橋、関西国際空港連絡橋、竜の口橋梁、立日橋、新井橋など。なお、モノレールとの併用においては鉄道が上側に敷設されるが、普通鉄道の場合には重荷重バランスの問題から鉄道が下側に敷設されるのが通例である。
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