他種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/05 13:59 UTC 版)
T. sp.別種の分生子 Ingold(1942)は、タイプ種と共に同属の種をあと二種記載している。それらはやはり分枝状の胞子を形成するTitaea属の元に記載されていたものであった。彼はその内の1種 T. setigerum については水中落葉の培養でその存在を確認し、その分生子形成を観察した。その上で、その型が基本的にはタイプ種と同じであることを確かめ、本属に含まれるものと判断した。この種は枝から出る膨大部が三つあり、それが指状に細長く、平行して並ぶ点でタイプ種と明確に異なる。 また、これに関連して彼は Titaea 属と本属を比較検討し、その属で記載されている中でもう一種を本属に所属させるべきものと判断し、T. maxilliformis を新組み合わせとして提唱した。 その後の研究でさらに種数は増加し、現在では8種が記載されている。いずれも上記のような種に似たものではあるが、枝が伸びて尖っていないものもあり、見かけの形はかなり異なる。それらはいずれも水生不完全菌であるが、植物の根の内在菌として見つかるものもある。特に T. nainitalense は、根の内在菌として初めて分離培養されて新種と認められたものであるが、著者はこれと同じものが流水の水泡で発見されていることを指摘し、これも水生不完全菌であるとしている。系統的にはいずれも有性生殖器官は発見されていないものの、分子系統では T. maxilliforme と T. setigerum についてはタイプ種との近縁性が確認されている。 以下に現在記載されている本属の種をあげる。 TetracladiumT. apiense T. nainitalense T. marchalianum T. palmatum T. maxillifprme T. furcatum T. setigerum
※この「他種」の解説は、「テトラクラディウム」の解説の一部です。
「他種」を含む「テトラクラディウム」の記事については、「テトラクラディウム」の概要を参照ください。
「他種」の例文・使い方・用例・文例
- >> 「他種」を含む用語の索引
- 他種のページへのリンク