にだいせいとう‐せい〔ニダイセイタウ‐〕【二大政党制】
読み方:にだいせいとうせい
二つの大政党が相互に政権を争い、選挙で勝った党が政権を担当する政党政治。米国の共和党と民主党、英国の保守党と労働党などの例が典型。二党制。
[補説] 日本では戦後、自由民主党による一党優位体制が続いたが、平成21年(2009)に民主党を中心とする連立政権が発足し、政権交代可能な二大政党制に近づいたとされた。一方、英国では、2010年の総選挙において、どの政党も過半数の議席を獲得できない状態(ハングパーラメント)が生じ、第一党の保守党と第三党の自由民主党が連立政権を発足。二度の世界大戦や大恐慌下での連立・挙国一致内閣などを除いて、19世紀から長く続いた二大政党制が転換点を迎えたとの見方もある。
二大政党制
二大政党制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 22:16 UTC 版)
全ての連邦議員選挙とほとんどの地方選挙では単記非移譲式の小選挙区制、大統領選挙ではほとんどの州で勝者総取り方式が採用されているために中小政党からの政治家輩出が困難である一方、党執行部とつながりのない新人候補に対しても予備選挙参入のハードルが低く、そこで勝利すれば党公認を得られることが多いため、有望な政治家志望者のほとんどは二大政党からの出馬を志向する。この結果、二大政党からしか大統領は選出されておらず、また連邦議会の議員、州知事、州議会議員、大都市の市長などもほとんどが二大政党のいずれかに属している。アメリカは二大政党制の典型例とされることが多い。 一方、二大政党以外の党を指して第3党 (Third party) とよぶ。これらの党はかならずしも第3位の勢力というわけではなく、文字通りの“第3の党”である。大統領選挙では州ごとに参入要件が定められており、大規模な第3党でも全ての州で大統領選挙での投票を認められることは困難である。大統領選挙勝利の前提として過半数(270)の選挙人候補を擁立できる第3党も僅かである。近年では第3党が一般選挙で選挙人を獲得した例はない。
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