中国の養蚕状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 14:33 UTC 版)
「野蚕」も参照 中国では柞蚕(さくさん)と樟蚕およびひま蚕の3種を利用している。 柞蚕(学名:Antheraea pernyi)はコナラ・クヌギ・カシワ・ナラなどの葉を食して生育する。生育は春・夏の2季である。糸質は家蚕より幾分粗いが耐久力があり、衣料・カーテン・パラシュートなどに利用される。三大産地は遼東半島・山東丘陵・河南省の伏牛山地である。 樟蚕(和名:テグスサン、学名:Eriogyna pyretoum)は江西省・広東省・広西省および台湾に産する。クス・カエデで飼養され、樟蚕糸は強くて耐久性があるため釣り糸用として利用される。この釣り糸は魚には見えにくく、一般には上物といわれている。 ひま蚕(学名:Samia cynthia ricini )の主要生産地は山東省・河北省・河南省・安徽省・広東省・広西省であり、ヒマとタピオカの葉を利用しての生産が進んでいる。
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