下村発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:36 UTC 版)
矢作水力が最初に建設した発電所は上村川の下村発電所である。「第四水力」として水利権を得た地点にあたり、1919年8月1日着工、1920年12月8日に竣工ののち、検査を経て12月31日より運転を開始した。 発電所は上村川左岸、岐阜県恵那郡下原田村(現・恵那市上矢作町下)に位置し、上流側の恵那郡上村(現・恵那市上矢作町)にて堰堤を築き取水する。主要設備は電業社製フランシス水車および芝浦製作所製2,100キロワット (kW) 発電機各2台で、発生電力は最大4,200kW・常時2,100kWである。 発電所完成とともに愛知県側の豊川・岡崎の2か所に変電所が完成し、発電所から豊川変電所を回って岡崎変電所へ至る35キロボルト (kV) 送電線が架設された。また大同電力との連絡線として釜井開閉所(大同電力串原発電所に近接)とを結ぶ送電線も建設されている。
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